DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

260日(ワークショップという選択について)

ワークショップという言葉を思い浮かべる。映画でいえば大根仁監督「恋の渦」という傑作の映画はワークショップを通じて製作された。役者が学びながら出演するわけだが、なんと役の決まった方が途中で投げ出してしまうというアクシデントにも見舞われる。し…

261日(定食を食べてからインスタグラムを始めた話)

昨日、個人で運用しているものとは別にインスタグラムの新たなアカウントを開設した。「定食」にフォーカスを当てた、訪日の外国人向けのアカウントなのだけど、そこにいたった経緯とインスタでの感触を記しておきたい。一日一食の生活が続いている。がんじ…

262日(人間観察とフードコートとペルソナ)

最近たまたま茨城県のフードコートに訪れる機会があった。ぼくはフードコードの雰囲気が好きだ。マクドナルドやロッテリアなど知っているお店が並び、広いスペースで食事をする。おしゃべりをする。ゆっくりする。周りを見渡して人間観察をするのがとくに好…

263日(同世代の活躍から刺激を受けること)

同世代の活躍はうれしい。「その人のもう一枚の名刺をつくる」で始めたインタビューサイト(KUSAGIRI)も、そもそもは同世代の知り合いの応援が根っこにはある。応援を通じて、刺激を受けて、自分の成長につながることは間違いない。佐渡島庸平さんが講談社…

264日(依存からの脱却、対等のススメ)

「テレビなんて出なくても大丈夫っていう覚悟が必要だ」もう10年前くらいの話になるのだろうか。とんねるずの石橋さんがバナナマンのラジオに乱入した。話題は「テレビをどうやっておもしろくするか」。昔のバラエティ番組にあった、画面の外でいま何が起き…

265日(音楽のフリー問題と二者択一)

「ブルーノ・マーズはリック・ジェームズに影響を絶対に受けてるよね!」石橋さんは、こう言った。「石橋貴明のたいむとんねる」ディスコミュージック回での一場面。ぼくはリック・ジェームズを恥ずかしながら知らなくて、調べようとした。いつものクセだ。Y…

266日(既知の整理と未知の発見)

テレビ好きの漫画家と放送作家とぼく。三人で定期的に行っているテレビトーク呑み。とくに仕事の話や愚痴もプライベートの話もそんなにしない。テレビとお笑いの話をただする会。昨日あった。それはそれは楽しい時間だった。こういう回を通じて時間とは相対…

267日(ギブの精神でいこう)

人と人をつなげること。人を紹介することが好きだった。見返りは求めない。図らずもギブの精神で行動してきたことがあった。尾原さんの新著「どこでも誰とでも働ける」には、彼が実践してきたギブの行動についても書かれている。尾原さんは人をつなげる紡ぎ…

268日(中心と周辺を考える)

グローバリズムを語るとき、中心と周辺というワードが出ることがある。たとえば先進国と後進国との経済格差。つまり先進国を先進国たらしめている利潤の源泉は、その周辺の後進国の存在ありきだという考え方である。中心が栄えれば、周辺もその余沢によって…

269日(声を可視化させることを考える)

一億総ツッコミ時代とはマキタスポーツさんの言葉だ。SNSの台頭によって、誰もが発信できることになった世の中。どうやらベタな対象にツッコミを入れる=マウントを取ろうとするスタンスを選ぶ人が多いようだ。ポジティブな面を見れば「一億総表現時代」でも…

270日(「ありがとう品川」にシビれた)

アメトークを久びさに観てシビれた。 出川哲朗「おれは品川のスケジュールを真っ黒にしたい。あれほどの実力のあって笑いにできる品川が10連休はありえない。おれは実力がある人が正当な評価をテレビで受けていないことがもどかしい。正当な評価を受けてほし…

271日(マーベルをきっかけにこの10年間を考えた)

「これは初日に観るしかない!」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が昨日から日本公開した。初日ということもあり、六本木のTOHOシネマズの夜の回はパンパン。ぼくはポップコーンや飲み物は基本として口にせず観るタイプなのだが、周りの多くのお…

272日(ガイドブックと追体験と余白)

ふつうの観光案内では物足りない。そう感じる方も多いのではないか。ぞろぞろとツアーでまわり、「はい、ここで皆さん写真とってくださーい!では次の写真スポットいきますよー」では味気ないだろう。コースがあったとして、自分なりの消化、切り取り方にト…

273日(80年代の香りを探して)

自分の生まれていない時代だからこそなのか。80年代には一種の憧れがある。バブルという景気としての特殊性、そこから付随して生まれたカルチャーの数々。フジテレビのサブカル自体をも飲み込んでおもしろがる勢い。とんねるず的なもの。トレンディ、素人、…

274日(目的は忘れた方がいいのかもしれない)

人生という平均台を進んでいる。そんなイメージ。足下を見ながら着実に今を歩くか。ずっと先を見てゴールを逆算しながら前を行くか。ぼくはいままで、大きくこの二つの生き方があって、どちらが自分に合うのだろうと考えてきた。先日、近所の兄ちゃん的な知…

275日(アイデア出しを考えてみる)

アイデア出しの機会があった。ぼくが放送作家から学んだこと。とにかく否定しないこと。その場の空気が重くなったらいいアイデアは絶対に出ない。雰囲気づくりは大事だ。そしてもう一つ、アイデアを膨らませること。ヒントの芽が見えてきたら、一度その方向…

276日(ポートフォリオ的な本の読み方)

ずっと乱読していた。本棚を整理をきっかけに、何をいま読むのか、読まないのかという優先順位付けができるようになってきた。読書について同時並行が自分には合っているようで、大きく3つに分類できる。一つは固定でビジネス書、すぐに行動に試せるし、ち…

277日(最近の「あっ、こうした方がはかどるかも」)

適度なストレスを与えたい電車で本を読むと妙にはかどることがある。どうやら人は適度にストレスを与えてあげると集中力が増すらしい。電車内では隣の人など混雑状況や進行状況に気をつかいながら読まないといけないストレスがあるわけだ。たしかに読書に夢…

278日(SUSONOのイベントに初参加して)

糸井重里さん×佐々木俊尚さんによる「働く」をテーマにしたトークセッション。主催はSUSONO。「共創」を目指すオンラインコミュニティ。松浦弥太郎さん×佐々木俊尚さん×灯台もと暮らし×箱庭という座組み。素敵な面々。コミュニティ自体にも興味を持ったし(…

279日(「21世紀の楕円幻想論」を読み始めた。)

「死にたくない」。多くの人が心で思っている。いかにして健康寿命を伸ばせるか。健康にいいことを実践し、実感を得ていくこと自体がプラシーボ効果のように健康に寄与するかもしれない。ぼくはそんなことを思いながら生きている。タバコは吸わない、お酒は…

280日(与える側になることは、おもしろい)

東京も「地方」である 参加しているコミュニティの懇親会があった。オレンジアンドパートナーズが主宰する50人規模のコミュニティ。参加者は東京以外の在住の方もわりと多い。月に一度の定例の際に、東京まで足を運んで来ている。年齢層も職種もさまざま。話…

281日(はじめてのプロレス体験)

プロレスとはエンタメの凝縮初DDT。新木場1stringの21時。予定の試合がすべて終わると男色ディーノの記者会見がはじまった。ぼくはそのとき、プロレスにはエンタメがギュッと詰まっていると感じた。会見は試合前に予告されており、男色ディーノという存在感…

282日(他人とは人を写す鏡である)

「カタチから入る」という言葉があるように、ランニングをはじめるときはまずウェアから買ったし、料理をはじめようとしたときは、エプロンをまずこしらえた。ファッションが記号的でありながら、人のふるまいに影響を与えることはわかっている。いや、それ…

283日(何ができるかよりも、誰とやるかが大切)

予算これくらい、こういう座組みで、何ができる。今までの考え方。実は「誰とやるか」が仕事する根源のモチベーションとして大切だと感じている。たとえば組織で考えれば部署の職務内容よりも、メンバー次第でおもしろくなることがある。座組みをつくるとき…

284日(あわよくばを肯定したい)

「人生あわよくば」で生きていく 知人との会話でこんなことを言っていることを思い出した。あわよくば。「あわ」とは「間」から転じてできている。間がよくば、つまり都合が良ければ、いい機会があればという意味だ。いかんせん一般で使用される文脈のイメー…

285日(「没頭力」を読み始めて)

「人生ごきげんだといいよね」誰も反論できない。自分の人生、ごきげんの状態がずっと続けばいい。ごきげん取りをしないといけないのは他人ではなく自分。自分次第でいくらでも幸せになれる。デイリーポータルZの林編集長の「ごきげん」の考え方にも影響を受…

286日(オンとオフを考える)

「とっくにスイッチがこわれてんねん」 明石家さんまさんが後輩から仕事以外も「さんま」であり続けることに対してオン・オフはないんですか、と聞かれたときに答えていた一言。ぼくは素直にいいなと思った記憶がある。多少は影響を受けていて、仕事をするよ…

287日(リアルな場から始まること)

オフラインのたいせつさ 久びさに人を集めて「飲み会」をやった。そういう機会は年々減っている。どちらかというと、絞っているといった方が正しいか。年を重ねてきて、飲み会に意味をつけたくなってきている実感がある。同時に昨日開催してみて、オフライン…

288日(猫のかわいさについて考える)

なぜだか疲れると動画を見たくなる。脳が受動的で癒しのあるものを求めているだろうか。昨夜、Twitterのタイムラインにある猫の短い動画ツイートが流れてきた。鳴きながら飼い主とハイタッチする姿、たしかにかわいいぞ。驚いたのはRTといいねの数。数十万は…

289日(衝動はつくれるものなのか)

ポストモダン、ものあまり、情報社会。生まれたときからある程度は満たされ、語ることのない世界。ぼくはいまの表現者に嫉妬しながら、心から尊敬をしている。インタビューをした同世代の映画監督、中川龍太郎くんとそんな話を以前したところ、彼はこう言っ…