DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

256日(アイデアよりも自分の熱意を磨きたい)

「あなたにみんな、投資したがっています。」
いまになって「マネーの虎」がおもしろい。小学生のころ、金曜20時からの放送していてちょくちょく雰囲気を観ていた。よく考えてみれば、めちゃくちゃ攻めている編成。よくGOが出たなあ。たしか深夜→ゴールデン→プライムというように、転々としていった。当時の記憶としては、だいたいの挑戦者はノーマネーでフィニッシュしていた印象だ。

先日たまたま観た映像は、いつもの逆のパターンだった。つまり社長同士が「いや、おれが投資する!」という状況。口下手なハンドメイドの家具職人が挑戦する。そのまっすぐな姿勢と、たしかな家具のクオリティに、社長陣がくいつく。そして3名の社長が手を挙げた。

Abema TVの「会社は学校じゃねえんだよ」を最近観たこともあって、あらためて感じたことがある。それは投資って、事業の可能性よりも、「人」に対してするものということ。ものすごいアイデアって実はそんなになくて、実際にやるかどうかの部分も大きいし、「誰」がやるかで当然、成果は変わってくる。

いままではしゃべっただけで投資を判断するなんてすごいなあと思っていたけれど、究極は、その人の熱意だったり、希望だったり、人間性そのものに「賭ける」ことなんだろうと思う。「支援」の気持ちをお金に換えている意味合いもあるだろう。同い年の陶芸家の方を応援しているけれど、自分に置き換えたってそうだ。作品もそうだし、彼の人間性があって「応援したい!」という気持ちになっているわけで。

昨日、「すぎ乃」という美味しいおでんとお酒がいただける料理屋の社長である杉野さんとお話できる機会があった。すぎ乃といえば全国に何店舗も展開していて東京には麻布に店舗があり、有名人もよく利用しているらしい。とにかく料理とお酒が美味しい!

杉野さんは自身の店舗を運営していくなかで、「人」をみて場合によっては独立も支援している。この人は自分ひとりやっていけるという判断をすることもあれば、君はこの看板だからこそやっていけるのであって、独立はまだ早いんじゃないか、そんなこともある。
定量的な評価基準もあるだろうけど、きっと目に見えない定性的な部分も当然あるわけで。すぐれた経営者は、人をみる力が突出して高いんだろうと感じた。

すぎ乃は、杉野さんが一代で築き上げたという。ネットの記事にもあるが、30歳までに独立したいという想いがあり、そう決めてここまで登りつめた方だ。上の世代からも好かれ、下の世代からも信頼されている。「マネーの虎」を偶然みていたかもしれないが、仕事とはやはり「人」と「熱」だなあと。

人間力というと抽象的すぎるか。なかなか言語化しにくいのだけど、「自分のなかの熱意を磨きたい」という感情が湧いてきた。そして決めて行動する。そのプロセスを引き続き記していきたい。