DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

404日

「好き」を考える。
好きから物事を始めてみる。好きは直感。人それぞれに背景がある。ロジックでは説明できない。そして好きは行動に移しやすい。メロンパンが好きだから買って食べる。好きだからあの子に告白をする。身近にあるけれど、好きって深い領域だ。

話の風呂敷をめい一杯広げてみよう。社会と接点をつくり、世の中に貢献する。会社員として社会の歯車として機能させる。いま仕事として取り組んでいることだ。もう一つ、考えたい。ぼくがやりたいこと。小さい規模でもいいから、自分が主導権を持って実行すること。自分の世界観をアウトプットする。それをストーリーとして社会の中にどう織り込んでいくのが目下の考えるべきところ。

その手前、「自分の世界観をアウトプットする」。そう、世に発信するには結果として「つくる」ことが必要になる。つまり、創造性が求められる。「好きから始めるといい」。今日、カルチャープレナーの講義を通じてあらためて学んだこと。ここに備忘録として記す。

創造性とは何か。一つのフレームがあり、創造性はこういう式に落としこむことができる。

創造性=行動 × 想像 / 知識

机上の空論では創造性はない。そこで行動だ。行動には勇気が伴う。好きからはじめよう。そして想像と知識。なぜ知識で割っているからというと、知識がゼロであれば、想像が生まれないという意味である。

「想像しよう」。素敵な言葉だ。しかし、知識の前提がなければ人はイメージすることはできない。知識とは言い換えれば情報。どうやってアクセスするかというとヒト・本・ウェブ。社会インフラや教育の制約があると、ポテンシャルがあっても想像ができない。日本は恵まれているぞ。想像と知識を通わせることが「考える」。

上に記した知識を得るには能動的でないとならない。好きほど知識が深まる。そりゃそうだ。全体をさらに支えるのがモチベーション。自分を内から突き動かすもの。使命感、いろいろな背負いのバリエーションはあるけれど、根っこは好きが多い。

好きを起点に活躍している例を見つけるワーク。ぼくはNOTOという岩手にあるファッションブランドをピックアップした。社長の松田さんは古着の領域で仕事をまずはじめ、そこから流行が収まったことも受けて新品の扱いに舵をきる。ブランドを立ち上げた。東京から地元の岩手にUターン。made in 東北、北からのカルチャーの発信をコンセプトに活躍されている。ローカルを軸にショップやカフェの拠点も持ち、こだわりの服を販売している。

ぼくが学んだのは、好きをどうナリワイにしていくか、使命感を持っていくか。好きをやることで課題が「おのず」と見えてくる。つまり、社会課題を解決することが第一義でも起点でもないということ。やるなかで見えてくる。たとえば地元の生地工場の人手が不足していること。そこに正面きって好きをもってぶつかり、新たな提案が結果として、人に響く。共感を呼ぶ。人を巻込む。そこに風土・文化が根付いてくる。

移住を切り取ってみてもおもしろい。これまで移住とは、地方にいながらITの力で東京はじめ世界に発信してビジネスをすることが当たり前と考えていた。しかし、ちがった。松田さんはあえてECには積極的に取り組んでない。見ようによっては、岩手にしか売っていないことがブランディングになる。ローカルで循環するモデルを構築している。この一画で知る人ぞ知る、なんてことになる。この発想はぼくは持っていなかった。

まだまだ知らないおもしろい方がたくさんいる。カルチャープレナーは貨幣・スキルよりも美学を重んじる。産業よりもアイデアを重んじる。いいと思う。では自分の好きをどう育んでいくか。接点を持たせるのか。それは誰を幸せにするのか。類似の企業のモデルを集めて分析をする。そして自分ごととしてストーリーを紡ぎだす。使ったことのない筋肉。ワクワクしている土曜日。