DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

272日(ガイドブックと追体験と余白)

ふつうの観光案内では物足りない。

そう感じる方も多いのではないか。ぞろぞろとツアーでまわり、「はい、ここで皆さん写真とってくださーい!では次の写真スポットいきますよー」では味気ないだろう。コースがあったとして、自分なりの消化、切り取り方にトライしたい。要するに行間や余白がほしいのである。

本来はコースも自分で考えたい。とはいえ効率的に時間を過ごしたい気持ちもある。たしかに休みは限られる。ノープランでいきたいが、目星はつけたい。Google検索の情報に依存もしたくない。

そんな方に編集者の岡本仁さんのガイドブックをオススメしたい。県の単位でまとめてあり、これまで香川、岡山、鹿児島、東京などの本が出版されている。ちなみにぼくは「香川はおおらか」一冊を抱えて弾丸で旅をしたことがある。

ガイドブックには、岡本さんの目線が徹底されている。岡本さんがそのローカルをよく知る友だちと巡った場所、ふれたモノ・コトしかない。いわゆる観光ガイドが取り上げない場所がほとんどだ。旅行記としても楽しめる。ただし旅行エッセイではない。ここがポイントと思っていて、つまり「追体験」ができるようになっている。追体験したくなる、が正しいかもしれない。そしてそこには「余白」がある。

香川以外も開拓しようとしたら鹿児島をフューチャーした新刊が発売されていた。何がこれまでとちがうのか。タイトルは「みんなの鹿児島案内」。「みんなの」である。岡本さんは鹿児島の魅力を伝えるにあたって、みんなで掘ればおもしろいと考えた。そこでワークショップを行って、みんなで一冊をつくりあげている。クレジットは岡本仁+グッドネイバーズ・カレッジ。

ワークショップ型でゼロからイチで本をつくる。ローカルをおもしろがり、編集の目線を養える。これは魅力的である。グッドネイバーズ・カレッジで調べてみると、2019年のアウトプットに向けて、今年もワークショップがあるようだ。来月の5月に代官山で説明会が開催されるとのこと。これは行くしかない。

その前に鹿児島、いってみようかなあ。