DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

329日(SELF TURNというメディアから学ぶこと)

「隠居の準備」というキーワードを少しずつ掘り下げていきたい。

マクロな視点でいえば人生100年時代だし、身近なところではたとえば働き方改革でリモートワークが導入される企業が出てくる。ざっくりいえば、これまで多くの企業は、時間を捧げてきたことに対する対価としての給料。

この「時間」が「成果」へシフトしていく。メリットは、時間の拘束が減る。極端な話、一点集中で成果を出せば、おのずと時間はあまる。自分の時間が増える。なにに使うか。長期でみれば隠居的な生活が近づくわけだから、早めに準備しておこうという話。

準備とは心構えであって、インプットとアウトプットはセット。これらをリンクさせ、循環させていく必要がある。それぞれをコンテンツとして考えたときにどんなものが成立するか。またすでに世に出ている商品はあるのかを見ていきたい。たとえばインプットであれば、主にウェブの読み物。アウトプットであれば体験型の商品が思い浮かぶ。

身近なインプットものでいえば、「自分らしいはたき方」という切り口のウェブでメディア「SELF TURN」のコンテンツがいいなと思った。

media.selfturn.jp
あの人の、SELF TURNという特集では、こちらの伊能忠敬以外にも、平賀源内や松尾芭蕉も紹介している。伊能忠敬でいえば、実業家として成功をおさめた後、50歳から地球の大きさを知りたいという好奇心から、日本地図の測量を行った功績をふりかえる。つまり、日本地図は政府からの依頼(仕事)ではなかったとすると、趣味の没頭ともいえる。充実した老後を過ごした一例とも出ていて、ぼくが意識している隠居にも当てはまる。

記事としてはコラムではあるが、「あの人の、SELR TURN」で取り上げている人物にゆかりのある場所でしっかり取材をしているのは参考になる。たとえば伊能忠敬でいえば伊能忠敬記念館へ赴き、学芸員の方から話を伺っている。実際に制作した日本地図の写真素材も使用しているので、ただのコラムで終わっていない。

で、このSELF TURNというメディアは、日本人材機構という「地方創生を目的とした地域の企業支援をする」会社が主宰しており、ビズリーチなども関わっている。社会起業や複業などのトピックをウェブコンテンツで伝えるためにつくられたメディアであって、メディアはあくまでプロモーション、啓蒙が第一義。

つまり、メディア単体でマネタイズはしていない。いや、正解だと思う。というか、それでは成り立たない。逆にいえば企業の啓蒙活動とうまく合えば、収益性を必要とせず、世に出ていくコンテンツ。

このあたりもうすこし考えよう。体験型のコンテンツ探しもしなければ。