DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

333日(秋田の湯沢へ行って、考えたこと)

ほぼ弾丸で秋田県へ。いやー寒かった。

湯沢市を盛り上げるための有識者イベントにおじゃました。前日の飲み会を含めて地元の方とふれあうことができた。

不足しているものが少ない前提で育った身として、あらためて欲求のレベルが自己実現の領域になってきていると感じる。そして、もっと越えた「課題解決としての社会実現」までいっている。つまり、自分だけが満足するのではなく、自分の周辺環境をより良くすることで欲求を満たすステージだ。人生に対して目的、大義を持つことに価値があることを、人は気付き始める。自分もプレイヤーになりたいと。

地元の方にとっては、自分ゴトと受け止めれば、課題は決して少なくない。人口減少や高齢化に対して、生活をどうしていくかという危機感。その一方でローカルに根ざすことで、大胆におもしろいことができるという希望。この二律背反を肯定し、デュアルスタンダードの姿勢のなかで、どうスケールさせていくか。イベントでは、スピーカーによるアイデアのアウトプットに対してオブザーバーがブラッシュアップした。そして今後どう仕組み化させていくか、そんな話が出た。

外部として関わる者からすれば、地元への接触、交流を通じて、ゆるやかなつながりを維持させたいと思った。プロジェクトにどれだけ足を踏み込めるかは置いておいて、心から応援したいプロジェクトばかりだ。外と内をどうやって接点を持たせるか。具体的に言えば、それらをまとめてプロジェクト単位で動かしていくかはなかなか難しい。Facebookのグループをつくっても、プレイヤーと傍観者がどうしても二極化する。ぼくは、傍観者がどうやって可能な範囲で「持続性のある参加」ができるかがポイントだと思った。
 

一ついえるのは、つながりや情報を積極的にとりにいかなければ「濃い」ものにたどり着くことは難しい。ある程度クローズされているからこそ価値があるのはたしか。たとえばカフェの「ももとせ」は、&プレミアムの上質な暮らしの提案がそのまま具現化したようなお店。場所は倉をオーナーの方がリノベしたこだわりの物件で、東京にはない価値がそこにある。「秋田 観光」で検索しても、まあ出てこないはず。

ローカルは知れば知るほどアンテナが増えて、人を介してさらに交流が広がり、深くなる。だからこそ「おもしろがり」の観点でもローカルには可能性を感じている。