DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

343日(社会人になってからの考え方の変遷をたどる)

これまでの自分の考え方を過去を振り返りながら整理してみたい。

表現の場づくり

社会人になってから同業者のつながりを自主的につくっていた。いわゆる業界飲み会。そのなかで知り合った応援したい若手芸人の表現の場としても機能することに気づき実践する。芸人の表現者と同業の参加者、ウィンウィンの関係だった。それなりのメリットは残せたと自負している。

2015年8月1日、集大成として銀座のあるパーティ会場を貸し切って同業者200名を集めた交流会を実施した。やりきった思いと同時に、一過性の色が強いイベントへの限界を感じ始めた。

ほぼ日との出会い

どうやったら持続性を持たせることができるか。そんな矢先、2015年の年末から年始にかけて「ひとり合宿」を行い、糸井さんの著書を一気に読み込んだ。それをきっかけに、ほぼ日と出会い、ウェブの可能性を深く感じることになる。結果としてKUSAGIRIという、インタビューサイトをゼロからつくる。テレビや芸に関わる若手を取り上げることにした。

2016年、ほぼ日の塾に参加し、「その人のもう一枚の名刺をつくる気持ちで仕事している」という社員の方の言葉に感銘を受ける。ぼくの想いを言語化すると、まさにそういうことだった。一方で、この試みをどのように持続させ、さらに発展させることができるのかを考えるようになった。起業という文字がアタマに浮かぶようになった。

持続性と拡張性を持たせるために

まずは地を固めることに取りかかった。2017年は、自分を見つめることを意識していた。一つの成果として、人生をかけて大切にしたいことを言語化した。『自分が心から「おもしろい」と感じるヒト・モノ・コトに対して、スポットライトのように光を当て、拡声器のように世の中へ伝える役割として貢献すること』。

当時は、自分のインタビューサイトを通じて仕事依頼ができるような、つまるところエージェント機能を持つことを考えていた。新しいカタチの放送作家の事務所づくりもアリかなって。しかし、ぼくは本当に芸能事務所的な仕事をしたいのか?そんな想いと迷いを持ったなか、2017年の後半、自由大学に出会う。

自分の「おもしろい」は、芸能だけではなかった

自由大学のカルチャーアントレプレナーという講義をきっかけに、自分がこれからどう生きていきたいのかを見つめ直した。実は「芸能に携わること」は決めつけであって、カンタンに答えを片付けてきたんだなと。また、こだわりすぎていた。

人生100年時代、いまの仕事などとっぱらい、何を大切にして、どう生きるのか。そして、世の中にどんなカルチャーをつくり残していきたいのか。「人生ひまつぶし」というキーワードと、自分が生き急ぎ、そのなかで濃い時間を過ごしたいという想いがあることに気がついた。

どんなカルチャーをつくりたいか

これから社会がさらに成熟し、マクロの視点でみれば、これまでよりも、ひまな時間つまり余暇が増える。社会人とくにサラリーマンは自分という存在から仕事というものが、徐々に切り離され、個人がむき出しになってくる。個として晒されたぼくたちが、より豊かに生きためにどうすべきか。

そんなヒントが過去の生き方や日本文化にあり、方法としてそれを現代版にアップデートしたものを、世の中に提示することができないか。「いまに合った」隠居的な生活。エンタメ隠居のススメ。仕事をしながら週末だけでも、まず隠居してみる。

ただ暇を持て余すのでなく、能動的に隠居する。そうして自分の時間や人生を大切にしながら、豊かなひまつぶしができたらいい。まずは自分が実践してみて、提供できるようになりたい。