DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

347日(まずは動いてみよう。)

いま香川県へ向かう途中に書いている。
昨日、行くと決めてふらっと出てきた。いわゆる弾丸な旅。月曜が休みということもあるのであくまで週末旅行となる。香川を訪れるまでにいたった経緯をかんたんに残しておきたい。

四国にはそれなりに興味を持っていた。だけど機会がどうもなかった。いま感じるこのワクワクは、これまで行ったことがない地方に上陸するというのも大きい。今回が初めての四国地方だ。

実は四国のなかでも高知県に関心を寄せていた。高知へ移住した知り合いがいることもあるのだが、魅力の一つは生姜の栽培が盛んなところ。高知は生姜の生産量で日本一を誇る。農業をおもしろがりたいと思った当時、自分の好きな農作物にフォーカスしようと考えた。ありきたりな野菜を挙げてもつまらない。自分の好きな生姜焼きやジンジャエールから「生姜」が浮かび上がり、生産地として高知県が自分のアンテナに引っかかった。高知県でいずれ農業をはじめたい。

で、なぜか行き先は香川県。香川に対して魅力を感じ始めたのは、つい最近のこと。こんぴらの歌舞伎の場があること、地元の歌舞伎が行われていること。そしてイサム・ノグチが住んでいた場所でもあり、そこが庭園美術館として開放されていること。(事前の予約が必要となる。)

そしてもう一つ、素敵な街案内を見つけたからだ。ビーアグッドネイバーの岡本仁さんの著書「香川はおおらか」を読んだことがもっとも大きい。「香川の人への感謝の気持ちを表現した」という本は、飾らない目線で、街の温かさが伝わる文章と写真で構成されている。すべては行けないにせよ、ここで目星つけたところに行ってみよう!そう思った。


街案内といえばビームスアイ(つまりビームスの目線)という神戸案内の本がある。案内の切り口や、誰の案内なのかという案内人そのものが、読者に大きな影響を与える。街にはいろんな顔、側面がある。案内人のフィルターによる、いわばマジックがかかっても、いい。事実そういうふうに感じて見えるのだから、本当なのだ。ぼくたちはどうやったら追体験できるかを考える。

街をおもしろがる視点は、伝える側のつくり手はもちろん、受け手にもあるといい。高知にイケダハヤトさんは移住したわけで、ブロガーの方々やウェブ界隈の方たちの暮らしを考える方向とは、自分はちがうと勝手に思い込んでいたようだ。学ぶことはたぶんたくさんあって。エンタメ隠居を考えるにあたって、まず動いてみる。週末隠居から、やってみよう。