DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

393日

年末年始がやってきている、長いようで短いような。あの時期。正月。日本特有なのかな、あのちょっぴり高揚感のある空気感は好きだ。ただそこに踊らされず、むしろ効果的に年末年始を過ごそうと意識しているのが、ここ2年。これまで連続で二泊三日のひとり合宿をした。

この時期は一年の振り返りと翌年の目標を立てるようにいいタイミング。会社も休みで時間もある。そこでひとり合宿として宿に泊まって一気集中して+αのテーマで作業。
一昨年はサイトづくり、昨年は糸井重里の本を全部読むとか、そんなかんじだった。朝はランニングで運動。あとは作業。ごはんも近くのお弁当屋さんで買う。最後の夜だけ定職屋。たしか2年連続で、朝ごはんだけついている宿をとったと記憶している。

その期間はスマートフォンの電源はOFFにしている。作業でパソコンは使うけれど、基本としては外界とのつながりは断つ。お金を払っている意識もあるので、たしかに集中できる。

今年のテーマは平常心。いかに、いつも通りの心で、まとまった時間を有効に使えるか。ヒマをつぶせるか。ここに重きを置くので、環境をお金で買わず、普段のまま過ごしたい。ただ一つ、外界とのつながりは断ちたい。急な連絡など多少のリスクはつきまとう。たとえば1日夜のこの30分だけはチェックするなど、やり方は考える。できれば、ずっと断った状態がいい。これも平常心を保つ訓練として進めよう。

以前、デジタルデトックスという言葉が世に現れた。スマホを断つわけだけど、概ね世間のイメージってそんなに良くないと認識している。「そういうことする人なのね」と。ぼくがもったいないなと感じるのは、「デジタルデトックス」というタグが邪魔して、実践にいたらないこと。単純にスマホを断って、別のことに時間を使う、集中する、これでいい。

デジタルデトックスについて、ぼくなりに考えると、それをやっていた方が高らかに「宣言」をして、わざわざそのことをSNSに書いていたからだと思う。ぼくは否定しない。ダイエットのように宣言することが他人との約束となって、自分を律することができることもあるはず。他人への伝え方でいえば、本当の身内だけに個別で伝えればいい。「この期間はスマホと距離を置いているので連絡つきません」。後から連絡いただいた方には、遅れてしまったことを丁寧に謝る。

坂本龍一がアウトプットの時間をとられてしまうと、SNSを控えるようになった話をまた思い出す。いまはインプット過多になりやすい。インプットとアウトプットが有機的にリンクするのがベスト。ただ情報が多すぎるこの社会。たまには「これ!」と決めたインプットだけする。アウトプットに特化する。

そっと、スマホを断ってみる。