DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

245日(痛みとカラダとココロについて)

歯がいたい。

虫歯の痛みとはちょっとちがう。おそらく、親知らずのある右下の奥歯が影響している。何かしらで歯ぐきが腫れたのか、親知らずが奥歯を圧迫している状況だ。何もしていないのに、なぜか痛い。


おもしろいもので痛みには波がある。ガンガン痛むときもあれば、サーっと引いていくこともある。腹痛のときと同じなんだなと。普通がいかに幸せかを知る。


昨日、駆け込みで歯医者に行ったときはちょうどその波がおだやかだった。痛みを忘れてしまうって恐ろしい。すっかり波が引いていたので、痛み止めを「不要」としてしまった。


その後なるべく歯に刺激を与えないように食事をしないなど工夫をしたが、夜寝る頃にまた痛みがではじめた。さあ、これはまずいぞ。


歯医者で歯のクリーニングをしたから、明日になれば腫れも引いて歯同士がぶつからなくなるはず。そして痛み止めも入手するはずだ。そう、この夜さえ越えればいいのである。


こんな夜こそ早寝早起きと思って、いつもよりも早く眠りにつこうとする。これがまちがいだったのか、やっぱり痛みはやってくるのだ。頭もまだ冴えているので、いろんな思考が頭の中をぐるぐる回っている。


そのうちふと我に返って驚いたのだが、この痛みの影響で、頭の中でちょっとネガティブなことを思考し始めていたのである。いつもならそんなことなんてない。歯の痛みが、心に影響を与え始めていることを悟った。


歯、以外はどこもカラダは悪くない。虫歯でもない。でも痛みがあるだけで、気持ちが暗くなってしまうのである。ぼくは不意に暗闇のなかで、笑ってみた。笑うことで気分を高めれば、痛みも忘れるのではないか。病は気からという言葉があるのなら、まず笑ってみるのも手なんじゃないか。


そう、石川善樹さんの言葉で幸福とは「ワクワクとともに目覚め、満ち足りた気持ちで眠りにつく」とある。今日は満ちていると思い込んで、ニコッとしてみる。


まったく変わらない。なんで痛いんだ!どんなに楽しいことを想像しても痛いものは、痛いのである。


この苦痛から学んだこと。カラダをちょっと悪くするだけでも、ココロと連動していて、気分が落ち込んでしまうのって往々にあるのだなと。今でこそ健康でいるがその前提が崩れたとき、自分のマインドをコントロールしなければならない。どうやって自分を保つか。今から考えておかなければいけないなって。


いま薬を飲んだ。まだ波があって、痛むときは痛む。痛いときに親知らずは抜いてはいけないらしい。あと二週間、痛みと上手に付き合って生きる訓練と思って、生きてみよう。今日はぐっすり眠れますように。また笑ってみようかしら。