DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

263日(同世代の活躍から刺激を受けること)

同世代の活躍はうれしい。
「その人のもう一枚の名刺をつくる」で始めたインタビューサイト(KUSAGIRI)も、そもそもは同世代の知り合いの応援が根っこにはある。応援を通じて、刺激を受けて、自分の成長につながることは間違いない。

佐渡島庸平さんが講談社時代、東宝の川村元気さんの活躍に刺激を受けたと言及している。よく集まっていた会社を越えた仲間たちで切磋琢磨できた。佐渡島さんは言う。才能のある方たちがたまたまそこに集まっていたわけではなく、それぞれの活躍に「自分も!」と自分ゴト化してコミットできたことが結果につながったと。ぼくはそこで、自分の身を置く環境が与える影響力の大きさを感じた。

俳優の尾崎英二郎さんの著書に書かれていたことで、いまでも印象に残っている部分がある。人付き合いについて。「自分よりもちょっと上にいる方、自分よりもちょっと下にはいるけれど向上心のある方、こういう人間と付き合いができるといい」と。要するに、周りを巻込みながら、自ら切磋琢磨できる環境に身を置こうぜということ、そうとらえている。

人生、いろんな人とふれあうのがおもしろいし、全然ちがう価値観の方と接することももちろん大事。いくつか自分の居場所のようなものがあって、そこのいくつかを出たり入ったりしてバランスを取るイメージだ。そこに、同世代が中心で、ポジティブで向上心のある仲間がいる場所があるといい。

昨日は新オレンジサンセット結成を記念した初めての単独ライブだった。数年前から作家さんのご紹介で知り合いの関係。ふたりの漫才を久しぶりに観る。2年のブランクがあったようだ。だいぶ前の席に座っていたからだろう、スポットライトに照らされて、ふたりの額に汗が流れているのが見えた。

そのときなぜか、ふとこう思った。「自分が表現する側、つまりステージに立っていたら、客席はどのように見えているのだろう」。ぼくは表現者側の立場には一度も上がったことがない。観ることが好きだからこそ、わきまえているといえばそれまでだが、演者と観ることしかしていない者には、当然わかり得ない領域が少なからずあって。

お互いの立場はちがえど、一つのものを一緒につくれる可能性はある。そこに知り合いという関係性と、同世代という共通性、これらのおかげで親近感が生まれる。自分ごとのようにコンビの復活は嬉しかった。同時に自分もがんばろうと思うことができた。この感覚を大事にしよう。