DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

362日(仕事を任せたくなる方はどのような人か)

会社に属していると人との関わりが多くなる。

外部の取引先と胃がキリキリするような交渉もあれば、懇親を深める会食もある。所属する部署を起点に考えれば、部内でチームを組むこともあれば、部署を横断したプロジェクト組成なんてこともある。

自分の企画のリサーチのために他部署へひとりお願いすることもあれば、カニバらないように仁義を切ることもある。ひとまずぼくのいる環境では、人とのやりとりを無しに仕事は進まない。

「そういう仕事を誰に任せたいか」という視点で考える。いろんな要素があると思う。ぼくの一つのキーワードは「対等に接することができるかどうか」。ここが大きいなと感じている。たとえば右も左も分からない新人の方が、相手と対等に話すことはできない。しかし、若手でも経験を積んだ方なら対等に接することのできる方もいる。たとえ相手が目上の方だとしても社内外問わず、だ。

つまり「対等」というのは、仕事上での向き合いを指していて年齢は関係ない。たとえば営業をする側/される側という立場がはっきり分かれていたとしても、向き合う姿勢としてはそれぞれ「対等」であるべきだ。

そういう方は周りから信頼される。信念というか自信を持てている人。もちろんやる気だけでは仕方ない。それはただのハッタリ。自信を因数分解してみると、これまたいろんな要素があるのだけど、ぼくが挙げたいのは「前提を理解しているか」。白岩久弥さんはこれを「センス」と呼んだ。

たとえば、ある企画を動かそうとする。誰がどういう目的でどんな課題を解決しようしているのか。何が足りていないのか。ゴールまでに何をすべきなのか。なぜあなたに話しているのか。なぜこの打ち合わせに参加するのか。そもそもこの会社は何をすべきなのか。前提の理解とは、要領のよしあしを問わず、好奇心から生まれるインプットでほとんど補うことができる。

そしてわからないことを把握すること。全体の地図があって、どこに穴があってどれくらいの大きさなのか。全体さえとらえていれば、そこさえ埋めればいい。わからないことを謙虚に受け止めて、持ち帰るべきところは素直に。その場で的をはずれた内容を打ち返していては本末転倒だ。

それらの土台となるのがコミュニケーション。ぼくの考え。他人は自分の鏡。ミラーリングという言葉があるけれど、相手に合わせることも大切にしている。相手がフランクに接してくれば同じように返す。相手がていねいな言葉遣いで接してくれば、それに合わせて返す。

結果として相手が目上ほど心持ちはフランクになることが多い。年の下の方ほど、結果としてていねいに接することが多い。これについては正解はない。会社にいるやり取りコミュニケーションも、こう考えると生きる上での学びは多いなあと。