DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

366日(さんまさんの笑いの理論と日常の応用)

あらためて笑いは、すばらしい。人類の発明だ。いつから人間は笑い合い、笑いをとるようになっていったのか。笑顔は気持ちを上げる。笑うからウキウキする。自分をコントロールすれば、ごきげんを維持できる。かんたんではないのだけど、素敵な方法。

疲れるとライトな映像を見たくなる。笑いたくなる。Youtubeをひらくと明石家さんまさんの動画のレコメンドが多い。きっとそれなりに見ているのだろう(権利的にはよろしくない)。子供とのからみなんてホレボレする。そしてもう一つ、さんまさんなりの理論をさらっと語っているシーンを切り抜いてアップしている方がいる。このあたりも、ときどき見てしまう。

たとえば笑いのコツの話。さんまさんいわくを要約する。
「笑いとはリズムであり、テンポである。考えるよりまず動く。テンポさえあれば、ごまかすことができる」。なるほど、笑いとリズムの関係は深い。島田紳助さんは漫才にも音痴があるといった。歌の領域とちかいのだけど、すこし異なるようだ。たとえばフリートークにおいても、話のリズム、テンポ、間、イントネーションの上げ下げ等々。音が絡んでくる。おもしろい人たちは音からしても一流なのだという。

「何かおもしろい話してください」。プロのお笑い芸人さんにとってアタマを悩ます質問、フリがある。さんまさんはどうするか、テンポよくこんな返しをする。
「チーズケーキでたとえるとするならば・・・いやたとえられへんわ」という具合に。テンポよく、瞬発的に突拍子のないワードを出す。そこから自分で短めにオトす。「●●にこの前会ってんけど・・・いや会ってへんわ」。こちらで引き取ってあげるところがまだ興味深い。ふった相手も笑わざるを得ない。サービス旺盛、さすがである。

理論をどう日常に落としこむなんてことは考えていないけど、お笑い芸人出身の社長の方など、やはりいらっしゃるわけで。先日もたまたまウェブのビジネス記事を読んでいたら、そんな経営者の方がいた。「笑い」を取り入れてオリジナリティをつくっているようだ。

いやたしかに日常でも笑いはあった方がいい。打ち合わせ一つとってそう。個人としても、なるべく笑いやすい場になるような雰囲気づくりはしているつもりだ。どちらかというと、ゆるくなりすぎていないか心配な面もある。

「見る」という観点で好きな笑いの一つが中山秀征さん。「ラジカル」でやっていた、共演者の顔を見ながら「よござんすね」というように誘い笑いをとっていく。いや、これが絶品だった。とんねるずの石橋貴明さんも似たような笑いをとることがある。で、これを日常やビジネスで応用するのはむずかしい。

どちらかというとTBSアナウンサーの安住さんのような笑いの取り方が理想である。ご自身のアナウンサーとしてのふるまい、見られ方を客観視できている。そのうえで緊張と緩和を自分で調整しているイメージ。伸ばしたり縮めたり。これにはタイプがあるし、説明がもう少しいるのだけど。

いずれにしても、笑いはあった方がよく、そして深い。人とのやりとりを円滑にする。まさに油のような存在だ。差し方の作法を日々学びつつ。