DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

426日

日記の目的を足そうと思う。
会社をつくるまでのプロセスを残すこと、
ただしそれだけを書き連ねるのもムリがある。
そこで頭のなかのメインに置きながら、日々の雑感も残していこう。

Date Clipsのアプリをみれば28歳の誕生日までの日数が表示されている、
おかげで重い腰があがったようだ、毎日みればいやでも意識する。
タイトルは残り日数にしてしまうことに決めた。

なにを考えているか、
そうだ民藝のことをかんたんに記しておこう。
駒場の日本民藝館へいった。
白州次郎のおうち、武相荘で骨董のイベントにいったとき、
民藝館の館長が登壇されて興味を持ってからずいぶん時間が経ってしまった。

民藝品。いまやオヤジの趣味になっているなんてことも言われるけれど、
背景を想像して見ると、おもしろい、ぼくは思う。

みんなが見ている民芸品。当時は誰もが「数百年後にたくさんの現代人から鑑賞される」と思っていないわけだ。ましては生活で使っていた品物ばかり。まずここがいい。
今と未来で考えたときに、なにが鑑賞されるのだろうと考えるのも、おもしろい。
いまこの場所に神視点のように定点カメラがあったとして、前後2000年くらいの映像を早送りでみたいなあとか、変なことも思いめぐらせる。

「華美なものばかりでなく、生活に根付いたものも残そうよ」
創設者の方の想いをきっかけに、やがてそれは運動となって日本民藝館はできた。
ざっくりいえばそういうことでしょう。どうやら多大な私財が投入されている。
たしかに場所は目黒区の東京のいいところ、いい造り。

いいものを後世に残すっていう発想はすてきだ。
公的でない美術館もいい。コレクターがせっかくだから集めたコレクションを公開しようと結果的にそうなったかもしれないけれど、この「せっかくだから」がいい。

大義名分を最近、考える。ビジョンという言葉にもなる。
いい大義名分を持つと、人は駆り立てられるし、いい時間を過ごせる。
応援してくれる人が増える。そのアウトプットは人のためになる。

「モチベーション革命」という本が話題だ。
若い方は乾けない世代という考え方、おおむね納得。

ものがあふれて満たされてしまっている、
ないものがないということ。

それには大義名分を持ちにくくなっているということもあるのかなって。
外的要因もあるし、その帰結として、そういう心を持ちにくくなっている。

大それたことをいっても、できるかできないかは、
昔より、可視化されてしまう。「相場」が見えてしまう。

身の丈あるだろって。でも、いまの時代に合った大義名分ってあると考えている。
自分の中のいいなって感じられる、いい大義名分を持ちたい。