202日(チームで働くということ)
株式会社GOという企業がある。博報堂出身の三浦さんという方が立ち上げた。大手クライアントを担当し、カンヌライオンなどで実績を残すクリエイターが独立したんだなあ、そんな風にとらえていた。
つまり個人として仕事がくるようになると、独立志向のある方は起業する。それくらいの気持ちで代表の方のインタビュー記事が出ていたので読んでみると、チームについての考え方が参考になると感じたので記しておく。
いきなりだけど引用する。
(中略)10年、20年とクリエイションを続けていくのはかなりしんどくて、自分が生きている物語が見えなくなると、何のためにクリエイションしているのかわからない請負業者になってしまうんです。
ネットが浸透し、バイネームで仕事を取れるようになったことで、来年、再来年には“ピンクリ”(個人で独立するピンのクリエイター)、“ピンプロ” (個人で独立するピンのプロデューサー)がかなり増えると思います。
しかし、ちょっとした指名欲しさに独立すると、すぐに請負業者でしかなくなり、業界内においても人生においても迷子になってしまうでしょう。
その点、僕らは「社会に変化と挑戦を増やす」という明確な物語の下に集まっているので、自分たちが何のために仕事をしているのかが非常にクリアです。(以上引用)
この部分を読んだときにハッとした。全員がフリーランスになるような書きぶりで個の時代を謳う記事もある。そのなかでどのように振る舞うかは自分次第ということ。
記事にあるように、むやみに個として市場に身を晒したところで、自分のビジョンは二の次で請負業者のようになりかねない。であれば、物語を共有して、個を最大限に活かしたチームという組織で戦うのも大いにアリ。可能性を感じた。
組織のしがらみから抜けたところで、これから生きていくにあたって、単位は小さいにせよ、組織と関わっていくことは不可避だ。もっといえば、いい組織を能動的につくっていきたいと思う。
日々のなかで組織というものについて、引き続き考えを巡らせ、生き方・働き方を体現していきたい。