DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

211日(自分の承認欲求を承認する)

つい先日、放送作家の知り合いとごはんを食べた。ぼくと放送作家おふたり。そのうち、ひとりが同世代。その方が途中、ふともらした一言が印象に残っている。「承認欲求がとまらない」

その方はもともと高校時代からお笑い芸人として活動している方。つまり舞台を経験している。だからこそ、彼の言葉には説得力があった。

放送作家という職業は、ぼくがもともと憧れていたこともあるし、この仕事ができる方はテレビ以外なんでもできると思っている。実際、彼もテレビのほかにYouTubeなどウェブの仕事も多くこなしている。

ぼくは応援する言葉をかけて、興味深く話を聞いていた。だけど自分にも少しは欲求はあるだろうと思うのだ。たとえば最近、また始めたNews picksでも、自分がピックした記事のコメントに対して「いいね」が付けば嬉しいもの。

ウェブに関していえば、ぼくの原点は高校時代。2006年、当時はmixi全盛期。クラスのみんなが日記をしたためた。マイミク同士、紹介文を書いた。そのなかでぼくは日記を通じて、プロのお笑い芸人のオリジナルネタを創作して発表していた。

たとえば、もしサンドウィッチマンが「占い」というネタをしたら、こんなかんじになるだろうみたいな。そんなコント台本を日記にアップしていた。

たしか当時も「いいね」のような機能があって、マイミクではない外部の方からもほめていただき、つまり「承認」をしてもらって、純粋に嬉しかった。

ある意味、放送作家のような真似ごとを趣味としてしていたわけだけど、それを本業としてやってるプロからすれば、承認欲求が強いのは当然のこと。承認のレバレッジが効いてるからだ。一度知ると、その上を求める。ぼくはそれを言葉にするところが潔くていいなあと思う。

そして自分だって承認欲求は少なからずあるんだ。ここを認めることから始めないと。

糸井重里さんはかつてこんなことを言っていた。「お金と性は似ている。自分を横に置いてしゃべれる人はたくさんいるけど、ちょっとでも自分をまぜようとするとたいへんなことになっちゃう」

SNS全盛、個人の時代。外野の立場からはいくらでも語れるけれど、「承認欲求」を自分の横に置いてしまいがち。まずはそこを承認してからだ。