DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

213日(「いい人かどうか」が大事になってきた)

今さらながら、メルカリはクレジットスコアをつくったらしい。

メルチャリなど他のIDを統合して、各サービスでの取引の実績を評価するもの。その評価は、メルペイなどの金融の他サービスなどもろもろで、重要な評価基準となる。

つまりメルカリ経済圏として評価が高ければ、たとえば出資などサービスにおける判断がめちゃ早くなる。これは革命だと思う。このクレジットスコアリングはアリババの「芝麻信用(セサミ・クレジット)」を参考にしているようだ。

ぼくはアリババのセサミ・クレジットを聞いて恐ろしくなった。アリババはその評価基準にSNSなどの人脈も加味されてスコアリングしているらしい。まじかと。

Netflixにイギリスのドラマで近未来をテーマとした「世にも奇妙な物語」的作品がある。ご存知だろうか。「ブラックミラー」という。文句なしにおもしろい。

で、それはオムニバス形式のドラマなのだけど、なかにこんなエピソードがある。舞台は、各人の点数が社会的に可視化され、そのスコアリングに応じてサービスに優劣を付ける社会。

主人公の女性が、いい家を安く借りるために自身のスコアを上げようと努力するのだが、それが裏目に出るというアイロニカルな内容。まさにそんな社会が、中国で実際に起きているという事実。

もちろん何でも可視化し、社会と人を接続させ、やみくもにつないで、晒してしまう社会には賛成はできない。本当に社会としてのプラットフォームにC to C企業がなり得る日もくるとは思うのだけど。

「いい人かどうか」を測って可視化する。その流れは、企業にもきているように感じる。株主がその企業に財務諸表以外の点で価値を感じるかという観点、具体的にいえば持続可能性な社会に貢献しているか。

片手間のCSRとかではなく、その社会貢献をしているかで人や企業は投資をしたりする。要するに「いい企業かどうか」が株式会社の本業において重要になってきているということ。

成熟社会において当然の流れと思いつつ、「いい人かどうか」「いい企業かどうか」がとくに注目される。そんなとき誰にでも失敗はする。どうか、失敗が堂々とできる、リカバリー社会であってほしい。