DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

220日(各ジャンルの教科書を持つこと)

ぼくが感じる本の楽しさといえば、未知の領域への興味の派生だ。本にはいくつも魅力があるが、次々へと連鎖する「派生」は欠かせない。

たとえば最近よく読んでいる森岡毅さんのマーケティング関連本から派生して、クラウゼヴィッツの「戦争論」に興味を持った。

戦争論」まんがで読破シリーズ版をまず読んでいる。森岡さんが戦略を学ぶうえでこの本が一番参考になったという紹介があってはじめて関心を抱いた。

このご縁がなければ一生ふれることはなかったかもしれない。ここがおもしろい。

最近もう一つ、本の深みを増すエッセンスとして感じていること。それは、著者との相性。どんなジャンルにも、自分と相性の合う著者が存在する。

そして相性を確信したのなら、そのジャンルにおいて、該当著者に特化して読む。複数の関連本を出版しているのなら、徹底的に読み込む。別にすべて読まなくてもいい。「これ!」と思う本に全信頼を置いて、実践してみる。

たとえば星野リゾートの社長である星野佳路氏は、経営において教科書を大事にしている。教科書の理論は「経営の定石」として、一つ決めたら徹底的に実践する。つまみ食いはしない。1行ずつ理解し、分からない部分を残さず、何度でも読む。

仕事でなにか迷ってビジネス書を買い求める人は、気休めのように買って満足してしまう。読んだところで、実践せずに終えてしまう場合が多い。自分もそうだった。

しかし、相性の合う著者の本を何度でも読み、実践する方法というのも非常に合理的でおもしろいんじゃないかって思っている。星野さんの腰を据えた教科書的な読み方とトライはセットでしてみたい。

ぼくの場合、このジャンルならこの著者、という方たち、たとえばこんなようなかんじだ。

日本、文化においては松岡正剛氏。観光、インバウンドならデービッド・アトキンソン氏。マーケティングなら森岡毅氏。ライフスタイルなら松岡弥太郎氏。テレビ関連ならてれびのスキマ氏。筋トレならテストステロン氏。街案内なら岡本仁氏。

上記に挙げたのは、迷わずに関連本を買い漁った著者たち。ぼくにとって、相性が合うといえる。まあこちらから一方的に信頼しているのだけど。

いろんなジャンルにおいて、「教科書」を持つこと、やってみよう。