DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

227日(個人のブランド化について)

無敵のサラリーマンでおなじみ、LINEからZOZOに移った田端さんが来月頃に「ブランド人になれ」という本を出すらしい。同タイトルの本がわりと前から出ていて、いまにも通ずるよって知人から聞いたばかり。個の時代の波がたしかに、徐々に、押し寄せている気はしている。

いまもやっているかはわからない&そのときのパフォーマンスかもしれないけれど、出版エージェンシーのコルクは社員のKPIをTwitterのフォロワー数としているらしい。

このことを記事で知って、担当作家のフォロワー数ではなく、社員個人のフォロワー数をKPIとしていることにおもしろさを感じた。

ぼくの会社同期の社員が実名でTwitterをはじめた。本人から1万フォロワーいくのでよろしくと連絡があった。半分は冗談かもしれないけれど、ぼくはこういう試みをする社員のことを本気で応援したいと考えている。

そういうスタンスでいることの要因はいくつかあるのだけど、年々、社員が自ら前に出ていくことについて温度感が増してきている。

たとえば最近ではロイヤルカスタマー施策として、顧客とどういった関係性を築いていくべきかを考えている。そこをつきつめると、社員が前に出たファンミーティングをしている、ビール会社のヤッホーブルーイングのような企業が出てくるわけで。アウトドアのスノーピークもそうだろう。

考えの原点はやはりテレビで、忘れられないのは、いつかの「テレビ放談」という番組。そこで鈴木おさむさんが語ったこと。これからのテレビに期待することは?という問いに対して「スターの素」と回答された。このスターとは、局のディレクターを指している。つまり社員である。

売れっ子作家というのは、各局で番組を担当する。実は、バラエティ番組が画一的なつくりになったことに対して、放送作家主導の番組づくりになったからという指摘をする方もいる。

ぼくはそこはどうでもよいと考えていて、これから何をしていくか。鈴木おさむさんは、局員に期待した。社員が前に出ることで局の色がそこに出るといい。パッとテレビを付けたときに、「これってテレ東っぽいな」と思わせたら勝ちだと思う。

そういう意味でテレ東は着実にオリジナリティを育んでいるように見受けられる。たしかにテレ東の社員の方々は、Twitterの使い方がうまい。露悪的というか自虐を意図的に使うのだけど、その塩梅が皆さん見事。このあたりは社風が垣間見えて、テレ東ならではと感じる。

社員が前に出て自分の意見を発信していくことは、これからも肯定したい。自分もある程度はそうでありたい。個人として際立つことは、本人にとってまずプラスとなるし、そういう社員がいる会社ということでブランド化できることが理想だ。

もちろん、そこでブランドを毀損するそとになったら元も子もない。これは組織と社員の信頼関係に関わること。このあたり、今後もテーマになる気がしているので、引き続き注目していきたい。