DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

231日(プロだからわかる感覚)

昨日ウェディングのプロの方とお話する機会があった。いやあ、プロだからこそわかる、言語化できないような感覚ってあるんだなと感じた。

その方の何がすごいかというと、結婚式を挙げるための相談、つまり結婚前の段階で「このカップルの結婚生活がうまくいくかどうか」がわかってしまうという。

うまくいく、うまくいかない。このちがいには、どんな特徴があるのか?もちろん聞いた。いくつかの角度があるなかで一つ、教えてくれた。

それは、カップルのやりとりに注目すると見える。そのやりとりでたとえば「お任せ状態」が垣間見えると警告のサインだという。旦那さんが奥さんに対して「何でも好きに決めていいよ」というようなスタンス。旦那さんと奥さん逆の場合でも「お任せ」は起きているとか。

もちろんその関係性がベストなカップルもなかにはいるだろうし、プロの方もデータはないという。ただ長年その世界の第一線で仕事をしていると、だいたい当たっているという。

言い合いをしてそのときに解消して発散するカップルの方がいい関係というのはなんとなくわかるなあと感心した。

知見の積み重ねであって、データでも統計でもない。でも、経験値から「そういうことになる」っていう領域。ここにおもしろさがつまっている気がする。

このおもしろさの原液を、うすめてみんなが飲みやすくしたものがたとえば「あるある」のようなコンテンツになる。

そしてその原液をなるべく忠実に再現するものが「職業小説」や「ルポ」のようなコンテンツに昇華されているんじゃないかって。

一時期、職業小説をよく読んでいた時期があった。高級クラブのボーイを主人公とした「フェイク」がそういえばおもしろかったなあ。

極めた人=プロでしかたどり着けない景色なのだけど、一般のわれわれからしても、プロから聞いたら「なるほどー!」と膝を打つ。この感覚に何ならネーミングをしたい。