DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

236日(組織のコアバリューを考える)

コアバリュー。

この言葉を聞いて思いつく企業、組織はいくつかある。代表的な例の一つがヤッホーブルーイングではないか。商品といえば、いまやおなじみ「よなよなエール」。そんなヤッホーブルーイングのミッションは、こうだ。

クラフトビールを通じて日本のビール文化を変えたい」。そして、「画一的な味しかしなかった日本のビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出することでビールファンにささやかな幸せをお届けしたい」。

イベントなどの盛況ぶりをみれば、ヤッホーがそのミッションに忠実なのは明らか。ファンイベントを積極的に開催するような企業は、その企業が果たす意義について、しつこいくらいインプットしている。現に、ヤッホーの社員さんはそのインナーがしっかりしているという。ここめちゃ大切。

だからこそ、ファンはつくり手、ひいては社員に「会いたい」と思う。大人の醸造所見学などイベントがあれば参加する。

理想のモデルではあるが、一般の組織ではなかなかむずかいようだ。社員としてどうあるべきかという目印はあっても、「社会のために、人々のために」という視点は抜けやすい。

原点に立ち返えろうと、さとなおさんのファンベース的な発想を具現化しようとすると、いやでも対顧客、対社会への貢献に目を向けざるを得なくなる。これはいいこと。

ちょうどそんなことを考える機会がつい昨日あった。社会起業家の方に持っていて、一般の組織に欠けがちな思想は「ここ」にあったかと。膝を打った。小手先かもしれないけれど、マネはできる。

どうしても組織で部門単位で役割を持つようになるとミクロな部分にしか目がいかなくなる。あっても業界や対企業のポジショニングに目が行きがち。競争市場に打ち勝つという、ある種相対的な意味で、社会に果たす意義を問うという側面はあると思う。ただその根っこのところも忘れてはいけないなと。

企業活動の原点回帰、そして深掘りし、リアルな顧客と向き合うことの意義は、To Cのサービス事業者ほど、常に頭に入れて日々生きていきたい。どうしても、効率化や数字などの定量的なデータに頼りがちで、実態が見えなくなってくる。そんな自戒を込めて。