DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

240日(テコ入れを自分ゴト化する)

世の中にテコ入れしていこう。
毎日生活しながら「あそこ、ああいうふうにすればいいのにな」。それが企画のはじまりなんです。小山薫堂さんがそんなことを言っていた。生活に関わるすべての事柄でそういった思考を常に持つことはむずかしい。だけど生きているなかで瞬間的に「自分だったら」という場面に出くわすこともある。

そういった出来事って、なかなか思い返す機会がないからふわーっと流れてしまって、考えている奥深いところに眠ってしまう。取り出そうとしても見つからないことがほとんど。

なんとなくそんなことに気付いていた。かんたんな方法はメモして残すこと。いくつかの領域があるはずで、そこでの「自分だったらこうしない」ないしは「自分ならこうはしない」そんなような一言の項目を重ねていく。そうして積み上げていったらおもしろいのではないか。

たとえばぼくの場合、いくつかあるのだけど、「もし自分が料理屋の社長を任されたとしたら」という自分ゴト化を項目立てし始めている。抜粋するとこんなかんじ。

 

・夜の単価が高いとしても、入り口としてランチ営業はしたい

・ごはんのおかわり時は「おかわりいただきました!」としたい

 ※これは有名な牛タン屋さんのオペレーション、拝借

・ランチ時、ファーストコンタクトは「こんにちは!」からはじめたい

・キッチンは衛生、見栄えとモチベーションとして仮にバイトだとしても帽子等をかぶる

 ※ヘアスタイルがつぶれる人がいるので、そこは工夫してみたい

・メニューは税込み表示にする

・ランチメニューは表一枚で済ます

・ディナーメニューもなるべく一枚にして、ビジュアルも掲載してイメージしやすくする

・冊子形式で何ページもあると、見つけにくいので機会損失にならぬように心がける

・お通し、ポテトサラダ、厚焼きたまごほどこだわる

 

お店にいって「いいな」って思ったことや「こうした方がいいなー」というものを、テコ入れの精神でひとまずメモる。ちょっとした接客でも、味付けでもいい。メモしないとやっぱり忘れてしまう。そういったメモを残すことで、見返したときに、自分が料理屋をやるとしたらどんなことがいいか、一度考えたことがあるので、人と一歩進んだ会話もできる気がしている。

もし料理屋のプロになると、他店にいったときに見るポイントが一般の人とはぜったいにちがう。それは、ふだんプロとして考えていることに対して関心が出てくるから。いろんな領域についてもいえることだけど、メモすることを心がけているだけで、見えてくる景色がちょっと変わってくる。

当たり前として流していたところがくっきりしてくる。なぜこのお店はJPOPの懐メロメドレーを流しているのだろうか。あるいは店内ラジオなのだろう、USENあたりに外注しているのだろうか。とかとか、本当にいっぱいある。おしぼりは袋に入っている方がいいのか。ホカっとしていて、直でいただく方がいいのか。その場合、お店の視点で管理、コストはどれだけちがうのだろうか。

どんどんでてくる。そのへんも勉強として、受け入れられるようになると、思わぬ事態が万が一あっても反面教師として学びになる。そういった意味でテコ入れ精神を持った、いいお客さんでありたいなあと。