DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

242日(ぼくは観光について何もわかっていなかった)

日本への興味を持ち、年始に松岡正剛の著書を読みあさった。
それをどうやってエンターテインメントにつなげられるか。持続性あるものとして、また社会課題の解決としてコミットできるものを探せるか。

自由大学にいってカルチャーエンタープレナーという言葉があることを知った。そこから探していくとX軸とY軸が交差するように一つの点が浮かび上がってきた。

観光である。インバウンドである。観光立国、日本へ向けて。アナリストの経験が豊富なデービッド・アトキンソンの講演を運よく聞けたことが大きい。IR法案の可決にむけて、いわゆる統合リゾートが今後日本でどんな存在となるか。その話のなかで、今後の日本を救う一筋の光が「観光」であることを知る。

こんなロジックにまず唸った。大前提として統計学上、今後人口減少に歯止めがきかないのは確実である。2050年には労働人口が3000万人減る。その数字は今のイギリスの労働人口と同じ。いまイギリスを支えているすべての労働人口と同じ数が日本から消えていく。

では移民政策をとればいいかというと日本にはいくつかの障害があってむずかしい。であれば日本国籍を取得する必要もなく、働く必要もない、短期移民政策をとればいい。

日本にきて、消費さえしてもらえればいい、それがつまり観光なのである。観光とは、技術革新が進んでも、それ自体が無くなることがない数少ない産業の一つ。世界的に見て、観光市場は右肩上がりであり、これもなかなか珍しいという。いま訪日外国人は年間1300万ほどポテンシャルはまだまだある。

観光立国に向けて大事な要素は4つある。「気候」「自然」「文化」「食事」。これらを日本はすべてクリアしている。そのポテンシャルがあるのに、売り込み方が下手なのだという。たとえば「おもてなし」の話。治安やホスピタリティはあればいいものであって、おもてなし目的で、わざわざ海外から日本へ観光しようと訪れてくれはしないのである。

たとえばタイは日本と比べて治安がいいとはいえない状況である。しかし観光で訪れる客と収入でみれば、日本はタイに大きく離されているわけで。観光を一大産業として認めて、やっていこうではありませんか。