DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

250日(人をつなげることを、あらためてふりかえる。)

「ギブ」の精神で人をつなげることを大切にしてきた。
それを再認識した話は、尾原さんの「どこでも誰とでも働ける」や佐々木俊尚さんから影響を受けたというエントリーで記したこと。あらためて具体的に人をつなげることについて、どのように考えて行動してきたか、踏み込んでおきたい。

プロデューサーという仕事は、人とのつながりが不可欠だ。社内と社外という分け方をしたとすると、両方が大切なのだけど、社外の方がむずかしいし、ゴールがないし、奥が深い。「人脈とはいつでも仕事できる状態ある関係性があることだ」と言っていた人がいたけど一理ある。やみくもに名刺交換しても、仕事をできるかは別の問題だ。

ぼくが社外との交流を深めていたなかでおもしろいと思ったことは、「この人を知っている(関係性がある)」ということそれ自体が、人とのやりとりにおいて有効であるということ。「あの人知っているなら安心だ」というようなこともあれば、共通のあの人を介して会話ができることもあれば、そこからさらに人に巡り会う機会をもらえることもある。そして「知っている」そのことでマウントを取るような人もいる。

というのも、名刺一枚だけでは、所属する会社でどんな実績があるかなんて、基本みんなわからない。だからこそ、自分の人脈の広さがいろいろ武器になることもあるわけで。芸能の分野は閉鎖的ではないけれど、知れば知るほど「やりやすくなる」一面はある。

当時1〜2年目。芸能プロダクションのマネージャーとよくご一緒する機会があった。もっというと、関係性をつくろうとしていた。ぼく自身がより多くの方と知り合うためには、相手のメリットになることがないといけない。その意味で、誰かと誰かをつなげるので自分も参加する。そこに新しい方(ぼくにとって初対面)にも声をかけてもらう。そうして知り合いが増える。そんなかたちで輪が広がっていった。

思わぬいい誤算があった。それはマネージャーから感謝されること。どういうことかというと、マネージャー同士は現場で会いやすい。そのときに飲みの席でも一度つながりを持っていくと、入社まもない頃は知っている人に会うだけでうれしいそうだ。

そして、そもそものビジネスとして、芸能プロダクションは、テレビはじめいろんな領域で仕事になりやすい。テレビ局と出版社の人をつなげるよりも、そこにひとり芸能プロダクションの方がいるだけで、それぞれで仕事が生まれる可能性が増える。ここがおもしろかった。

ぼく自身も芸能プロダクションの方や、メイク、スタイリスト、放送作家などなど、実際の仕事にいきることがあった。名刺交換からはじまる飲みをきっかけに仕事につながるとうれしいものだ。とくに20代前半だったということも大きい。やがて各自が成長することで、もっとおもしろいことができたらいい。

もう一つ、名刺交換からはじまるプライベートなわけだけど、仕事につながる人もいれば、恋愛関係に発展する人たちもいる。大人だし、ぼくは「あわよくば」を肯定しているし、いいと思っている。報告を受けることがあって、よくサラリと流していたけれど、なかにはお付き合いする人もいる。

なんと結婚に至る方が出た。はじめのきっかけはぼくということなのだけど、不思議でもあるしなにより嬉しいものだ。幸せになってほしい。「ギブ」を起点に考えれば、こうやっていいことが起きるんだ。