DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

292日(ほぼ毎日1冊という出会い)

考えてみればほぼ毎日、本を一冊買っている。Kindleに慣れ始めてからは紙とスマホの電子書籍の二刀流。その頻度がデイリー化している。本にふれる機会が増えてきて、本に対する考え方も以前とはすこし変わってきている気がする。

本は読みきる必要はない。本は出会いであり、著者との対話である。向き合いたいところだけでもいい。味わえれば、それも読書だ。また読み直す機会もなくはない。そのときの気分で読みたい本を選べばいい。頭にぐいぐい内容が入ってくる。

読み切ることが目標になってしまうと、モチベーションが上がらないし、時間をかけたのに得られるものが少なかった、なんてことになってしまう。20%の量でも、読んで感じることがあったのなら、そこに買った価値はある。膨大な情報が溢れるいま、購入する本との出会いなんて、まさに一期一会ではないか。

電車やバスの移動中、たいていはKindleで本を読んでいる。読み終われば、移動中用の本をAmazonで買う。Amazonの術中にハマってくやしい。Kindle用のサイトで、次に何を読もうかと、本を探すことが楽しいぞ。たとえばKindleには日替わり、月替わりでセールがある。お得なのはもちろん、そこで予期せぬ出会いがあり、衝動買い!ということもしばしば。

紙の場合は、いわゆる積ん読状態になりやすいから注意したい。「何を読んでいないのか」があいまいになってくる。気付けば小さな本棚がいっぱい。整理をしなければ。スマホのアプリでリユース用があるみたいが、段ボールいっぱいになったら、業者に取りにきてもらうサービスをぼくは利用している。

紙は処理がむずかしい。ある漫画家の方が「読み終わったら捨てろ」なんてことをおっしゃっていて、その気持ちもわかる。ぼくは漫画は電子書籍しか買わないのだけど、うーん。つまり、中古、今風の言い方だとシェアリングエコノミーの領域においては、印税がクリエイターに入らない。ゆゆきし問題である。ぼくは「すてる」があまりにもったいないため、業者にわたしているが、その後も著者にお金がおちる仕組みがあればなあとかとか。

話がずれた。まあ、こうして本に向き合っている時間が増えることで、考えることも出てくる。ちなみに今日は安住アナウンサーのエッセイをまとめた本と、少食のススメ的な本の2冊をKindleで買って読み切った。いま興味あるものを、本を通じて深堀りできる現代に乾杯したい。