DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

308日(「すべてのJ-POPはパクリである」を読んで。)

マキタスポーツさん「すべてのJ-POPはパクリである」を読んで。


コード進行についてあらためて興味を持った。ぼくはピアノがひけないし、音楽理論もとくにわからない。だけど誰々っぽい曲があることや、このふしは切なさを感じさせる、そういうことは肌感覚としてわかる。そこに関心があった。

日本人好みのコードがあるという流れから、小室さんが影響されたプロデューサーがいると知った。イギリスの音楽プロデューサーユニット、ストック・エイトキン・ウォーターマン。80年代のユーロビートという音楽ジャンル。手がけた楽曲を調べてみると、まさにバブル時代、日本のディスコでよくかかっていた曲ばかりとのこと。

バナナラマ(脱力タイムズでも楽曲使用)、カイリーミノーグ、リック・アストリー、ソニア、シニータ、マイケル・フォーチュナティ。

聴いてみて、たしかに好みである。日本のバラエティでもちょくちょく使われているのではないか。27時間テレビのジングルで使用していた年もあったと思う。そんなことも含めて、上記のアーティストの楽曲を短い時間で集中的に聴いていて、どこかフジテレビを思い出した。

ぼくはバブル期を体験しているわけでもないし、リアルタイムであの時代の香りは知る由もない。すべて映像資料などによるものだ。だけど、戦後の映像と東京ブギウギが流れるシーンの頻発によって、あの曲を聴くとなぜか戦後の映像が頭に浮かんでくる、なんてことがある。

フジテレビといえば「みなさんのおかげでした」や「めちゃイケ」が今月終わる。80sのユーロビートは廃れ、ニュアンスだけが日本のJ-POPに残った。麻布十番のマハラジャは10年の歴史で幕を閉じた。創設の成田勝のintothenaightを聴いて、なぜかほろっときた。はじまりがあれば終わりがある。音とあわせて記憶することで、聴くたびに思い出す。