DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

320日(企画書が通ってからが一番おもしろい)

アイデアを出して企画の骨格ができる。
そして成果物にするまでには、その大枠の骨組みをもうすこし太くすることが必要となる。輪郭をくっきりさせるイメージ。出来上がりが見えるようなところまで持っていくこと。手を動かす前の最終段階。

実はここを苦手とする人が多い気がしている。いや実際のところ大変だ。純粋なアイデア出しでは制約がなにもないけれど、成果物にする手前なので、ある程度、現実的なアウトプットでないといけない。

つまり、考えることそして決めないといけないことが多い。よく、ここは「決め」ですよねという領域。ここをどんどん決めていく。そこに当然、センス、なんてものも見え隠れしてくる。

決めるというのは、むずかしいのだけど、ポジティブにとらえれば、企画を実現させるにあたって、一番おもしろいところでもある。しかし、企画書が通るだけで満足する人もなかにはいる。あと、それが実現するのは実働部隊でよろしく、というようなかんじ。

たとえばプロデューサーが予算と大枠を決めて、ディレクターが実際に決まったことをつくっていくとして、その橋渡しのような役割だ。ここをプロデューサーが責任をもってやるべきだとぼくは考えている。あとはよろしく、とお金を出した制作会社さんに一任してしまうこともあるのだけど、なにをやりたいかという主語はそもそも立案者のプロデューサーのはず。

クラフトすること。実行すること。その手前の最終の企画設計図をつくることは、考えなければ行けないことは多いし、わかっていないと、すぐにそれがバレてしまう。だからこそ、熱があって、企画をいちばん理解している人間が責任を持って遂行すべきである。