324日(好きな絵の基準の一つがわかってきた)
もともと浮世絵、日本画が以前からいいなと思っていた。
原宿の太田美術館にたまに足を運んでいた。学生のときは、あまのじゃくのようなところがあって、若い人たちがいないところで没頭しようとしていたのだと思う。
「乙女の美術史」を読んでいて自分の好きな作品の基準のようなものが見えてきた。それは過去の作品をみて「今にも通ずる」と思うかどうかが自分のなかで大きいことに気付いた。たとえば歌川国芳の「相馬の古内裏」の髑髏なんて現代のアーティストがつくったと思わせる。片岡球子の「面構」はヘタウマのようなベクトルでいえば、いまっぽい。
江戸時代やその昔は、どうしても型にはまっているように思い込みやすい(そうではないのだけど)。その枠を取っ払って、今でも通用するような作品を数百年前につくっているという凄みにグッときてしまう。
逆に今のもの、たとえば現代アートになかなか入り込めていない。そもそもが「現代」なので、目の前の作品で感じるにあたって、文脈のインプットが自分には足りないと認識していた。スターウォーズを過去の技術を使って浮世絵として世に出すプロジェクトは好き。これはなんだろう。
すこし前にワタリウム美術館を知って、現代美術もおもしろいなあと思った。いまもっとも気になっているのは、MOA美術館。黄金の茶室を観たい。杉本博司氏が設計しているんだなあ。あとは、香川のイサム・ノグチ庭園美術館。
松浦弥太郎さんの影響で私立の美術館に興味を持った。上記の他では港区にある松岡美術館。そして畠山記念館。何が起きるかわからない。はやめにいっておこう。