DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

334日(「なめらかなお金がめぐる社会」を読み始めて。)

「隠居」というキーワードについて引き続き、考えている。

人生をより豊かにしていく方法という認識なのだが、ぼくのなかの一つの角度として、資本主義社会へのアンチテーゼだったりする。現代社会では、退職後に引退生活を送るのが一般的とされている。いってみれば隠居の身となる。しかしながらせっかく引退したとしても、仕事のない生活に対してやりがいを見出せず、体力の衰えとともに気持ちも萎んでしまう方も少なくない。

いや、これからの社会は年金というシステムそのものが成り立たない前提もあるが、定年という考え方は消えてゆく。働き続けたい人は仕事をすればいい。仕事をしたくなければ、別のことに打ち込めばいい。では、どうやって生活をしていくか。家入一真さんの本を読んで、そんなことを考えている。

自分を振り返れば、反権威的な考えがありながらも前向きな性格だ。何事も「知ってから」否定をするように教わって生きてきた。東京で働いて生活する実感はつかんだ。思うことはある。そして前向きというのは、結果そうした方が人生得するということ。このあたりは合理的だ。

家入さんの「なめらかなお金がめぐる社会」によれば。働き方はテクニックである。どんな生き方を逆算して考えている若者がいる。たとえば海を見ながらビールを飲む暮らし。この暮らしを成立するためには、どれくらいのお金がかかって、どの場所が適しているか。若者が集まるような奇跡と呼ばれる街が島根県にあるらしい。関心がある。

そして家入さんといえば、クラウドファンディングのキャンプファイヤーを運営されている。仕事をしながら、好きなことを発信し、クラウドファンディングの仕組みを使う。その熱意にパトロン(支援者)が付き、レバレッジを利かせて世の中にプロダクトを伝える。素敵だ。自分に当てはめていえば、ぼくはこれまで発信者ではなく、支援者だった。応援好きだ。最近考えているプレイヤー意識を、発信者に重ねていきたい。

いまの社会に対する小さな経済圏。アンチテーゼというか、そういったローカル独自の生き方がむしろスタンダードになっていく。2018年、生き方、ローカル、プレイヤー意識。このあたりとも、しっかり向き合っていこう。