DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

339日(「お金2.0」の幻想システムの継続要素から、不確実性を考える)

今日は短めに。

以前、カイヨワの遊び4象限をここで述べた。ルール/脱ルール・意志/脱意志。見事な分類だと思う。「脱意志」とは不確実性であり、運と人は呼ぶ。小さい頃から人は運と付き合う。身近なところだと、じゃんけん。トランプや、言ってみればギャンブルすべてに、不確実性がある。

 

「お金2.0」を読み進めている。お金そのものの話から、経済システムの話題へ。ビットコインがいかに優れているかという説明から、こんな抽象化の提示があった。国家や経済など、実体のない、想像上の秩序によって成り立っている事柄について、それらを強固にする5要素があるいう。

報酬・変動・交流・階層秩序・不確実性

 

ここでも「不確実性」というワードが出てきてふと思った。なぜ人は、不確実性を好むのだろうか。たとえば会社でいえば、不確実性が強いと活気づく。とくにメディアを取り巻く環境は日々変化しており予測もむずかしい。著者によれば何もしなくてもそのような環境になっていくそうだ。たしかにそう。

 

遊びに戻るが、テレビゲームも不確実性を楽しむ側面もある。(ゲームだからこそ、やりこんで自分の思い通りにするという面もあるが、前提には不確実性があるはず。)ロール・プレイング・ゲームなど、まさにその典型例だが、ふと思い出した。まだ読めていなくて気になっている本に「人生ドラクエ化マニュアル」というものがある。人生をゲームに見立てて、自分を主人公として楽しくプレイしようというメッセージが込められているのだとか。

世代によって、人それぞれモチベーションは異なる。火の強さはもちろんのこと、「何に火がつくか」もまったくちがう。だけど、決まりきったことはつまらない、そんな不確実性を楽しむ要素は、どんなに時代が変わろうが、共通なのかなと。人は飽きるという性質があるといえば、それまでなのだど、深堀りすれば、おもしろい領域なのかもしれない。