DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

344日(最近のおもしろがりについて)

おもしろがりの対象について記したい。

荒木飛呂彦をフィルターとしたホラー

ホラー映画とはあまり接点をこれまで持ってこなかった。食わず嫌いをしていたわけではないが、特別はまる機会がなかった。ジョジョの作者「荒木飛呂彦氏の奇妙なホラー映画論」が入門書として最高だった。同著による「~漫画術」でそのこだわりの片鱗を感じることができただけに、興味深く読ませてもらった。

本で気になった作品→フィルマークスで概要チェック→予告編。あとはWOWOWや他配信サービスでチェック。たとえばゾンビ系、田舎に行ったら襲われた系、アニマル系など、そのくくりで何本か作品紹介をしてくれるので、文脈として楽しめる。

サメであれば「ジョーズ」の成功が「オープン・ウォーター」「ディープ・ブルー」をつくったように。「人類のもっとも古く強烈な感情は恐怖である。」アメリカ作家ラブクラフトの言葉だ。「怖い」をおもしろがる。

佐々木道誉きっかけにの歴史小説

歴史小説とはこれまで無縁だった。芸能の歴史をひも解いていて、鎌倉と室町に行き着く。そこで見えてくる茶の湯や能、歌舞伎。人もそうだ。鎌倉時代後期から活躍した佐々木道誉がおもしろい。

南北朝時代の美意識を持つ婆娑羅大名として名を馳せた。和歌、立花、茶道をはじめとした文化的な素養があり、二条良基の「菟玖波集」にも入選多数。花見のエピソードなどを偶然知り、人物として興味を持った。

Amazonで探してみると、北方謙三がちゃーんと道誉で歴史小説を発表していた。北方謙三「道誉なり」。足利尊氏とのやりとり。序盤から道誉がもう手玉にとっている様が見えておもしろい。読み進めているところだが、吉川英治の「太平記」が気になっている。歴史小説も、こういって派生させていくのだなと、なんとなくわかってきた。

 

ホラー映画、佐々木道誉ときて、まだまだあるなあ。微分・積分、素粒子、漱石、SF、将棋・チェス、攻殻機動隊、三国志、青山次郎、カレーのスパイス、松井冬子はじめ現代の日本画、西行、鹿児島県、高知県、ドキュメンタリー。

5分それについて語れるかどうか。いや、思わずも「語ってしまう」のだ。おもしろがるとは、そういうことなんじゃないかって考えている。