DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

392日

仕事において「伝わる」をあらためて考えている。
最近感じるのは、もっとも大切な要素は「自信」。よく、見た目(身ぶり手ぶり)と言葉について、圧倒的に前者の方が伝達のウエイトが高いという。その通りだなと。「見た目が9割」という本があったけれど、そんな内容なのかしら。

では自信とは。「これで伝わるぞ」という確固たる思い。ただ思うだけでは「カラ元気」「カラまわり」である。その思いを支える、自分なりの根拠が必要だ。正直その根拠はひとそれぞれ。

たとえばプレゼンをするとして、それまでに1000回練習したとする。「これだけやったのだから伝わるぞ」という根拠。練習の積み重ねによって、頭とカラダが覚えている、それもある。いずれにしても自信とできるか。すこし難しいと思っている領域だけど、自信とは主観でもある。

あとは伝える内容のロジックをおさえているか。話の起点と終点をイメージできているか。伝わるようにすべく「だからこうである」という理由は要る。そして「いまこの話をしている」という認識を、話者と受け手が共有して持てているか。ここは工夫。

自信を支えるには2つのロジックが必要ともいえるんじゃないかなって。まず「だからぼくは伝えることができる」という自分のロジック。もう一つが「だからこの内容で伝わる」という話のロジック。それらさえあれば、おのずと表情がイキイキし、身ぶり手ぶりが自然とついてくる。結果としてより伝わる。堂々とふるまうことで、後から自信がつくこともあるけれど、上に記したロジックがあることが前提にはなる気がしている。

話しながら考える。考えながら話す。危険モード。こういうときは、だいたい伝わらない。ぼくはそんな失敗を過去に何度もしている。急な質問、とったさに答えようとして勢いよく話し始めたものの、何を言っているか自分でもわからなくなってしまう。自分の失敗を振り返ると「言いながら、Wordの文章を書いているようなイメージ」を頭に思い浮かべてしまうと、うまくいかない。伝える文章を話しながらつくろうとしてしまう。要は、文章にすることと、人に伝わることにはズレがある。

冷静になって伝えるポイントを明確にする。ロジックをつくる。単純化する。話した後に聞かれたら肉付けすればいい。あせると守ろうとしてすべての内容を話に盛り込もうとする。すると要点が隠れて、なにも伝わらない。伝えると伝わるがちがうぞ。宣伝会議の第一目の授業で言われそうなことだけど、肝に銘じて。