DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

394日

本田直之「パーソナル・マーケティング」を読み進めている。
へんに自分をよく見せる小手先のことではなく、自分を客観的にとらえること。「自分が相手に与えたいイメージ」と「相手が受け取るイメージ」を一致させよう。そのためには自分を知ることが大切だと。いくつかワークがあるなかで自分のタグ付けを実践してみた。趣味興味、好きなことを単語レベルで一覧にする。

そのなかでコーヒー、カフェが真っ先に思い浮かんだ。前から好きだったものでなく、ここ1年の話だからフレッシュのタグだ。先の本ではもう一つのワークに「人に教えられること20個を挙げる」がある。何を教えられるのだろう。仕事でなんとなく身に付いたスキル。あれでもない、こうでもない。仕事から趣味にシフトして考えて、まず出てきたのが「都内のおいしいカフェ10選」。カフェだ。200店舗の実体験がある。いくつかブレストしたなかで、カフェまわりがもっともライトでわかりやすい。

この領域をもっと広く、もっと深くして自分の引き出しとして大事な一つにしたいなと思う。カフェを極める。フラットな知識のインプットとアウトプットで思いつくのが資格。調べてみるとカフェオーナースペシャリストなる資格が見つかった。記憶があいまいだけど、自宅でできる講座を受ければ、コーヒーソムリエという資格も手に入るらしい。

より興味を持ったのはカフェオーナースペシャリスト。カフェそのものの文化や知識の他、開業を目指すための基礎知識が身に付く。ぼくはカフェを出すことに関心はあるし、飲食業の出店において最低限のリテラシーを会得したかった。お店の方とお話をするときにもう一歩、ふみこんだやりとりもできると思う。いくばくかの出費とそれなりの時間を要するけれど、やってみることにこしたことはない。

そんな矢先、東洋経済のある記事を読んだ。カフェ開業で失敗する人が後を絶たないらしい。セカンドキャリアで会社員から一念発起でカフェに挑戦する方々が多いとか。挑戦自体はとても素敵なことと思う。

チェーン店やサードウェーブ系などたくさんカフェがあるなかで、独自性をどう出して戦っていくか。こだわりが強すぎたり、見立てが甘過ぎたり、いろんな原因はあるようだ。ぼくが感じるのは、そもそも「カフェ単体」からどう抜け出すかが重要だなと。カフェ単体とはそこで出されるコーヒーと軽食を指す。それだけだと客単価はどうしても低くなる。ARPUを上げることにどこも工夫、苦戦だろう。

客単価×回転数×時間。そのカフェで豆を買う人が何人もいれば単価は一気に上がる。ウリのテイクアウト商品があれば回転数はなくとも売上が上がる。おもしろいのが、いいお店で豆が売っていると、買いたくなるもので。ではそのいいお店に引き上げるためにどうするかという深い話があって。

実際に200店舗行ってみれ、たとえばアパレルの会社が手がけるカフェなど、他業種からカフェをやるところはユニークだ。オシャレだし、自分たちの世界観を体現しようとしているからこだわりがある。迷いがない。もしかすると「それ一本で生計を立ててない」という余裕があるのかもしれない。あくまでプロモーションとしてのカフェ。一本で独立していくカフェオーナーさんには真似はしにくいが、他業種から参入しているカフェで参考となる要素はたくさんあると思う。ああ、コーヒーが飲みたくなってきた。