DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

395日

2017年をふり返る。できたことと、できなかったことがある。もっとやっておきたかったのは農業に関すること。まず将来、農業用の土地を持ちたいと考えている。そこで素材のいい野菜をブランディング、ひいては自給自足の生活を送る。晴耕雨読のライフスタイル。資本主義的な経済からあえて離れた思想を形にしてみたい。

それに向けて何をするかを考え、今年は一つの野菜をとことん好きになること。そのプロセスを可視化してSNSにあげて、年の後半にメディアをつくりたかった。選んだ野菜はしょうが。メディアの名前はしょうがラボ.com。ドメインだけは先に取った。

もともとしょうがを使った料理や飲み物が好きだった。気合いを入れてTwitterでしょうがラボ用のアカウントを開設。毎日しょうがに関する記事をピックアップしていった。しょうが味のポテトチップス発売とか、すこしでも触れていれば拾った。

1ヶ月ほど続いたが、番組企画でコーヒーを毎日アップすることになり、そちらに専念することになった。結果5〜11月まで合計200店舗を巡った。我ながらよく1日も欠かさず続けられたなあと思う。

話は農業に戻る。しょうがラボを進められていないなか、これからどうするか。一つ考えているのは、「シェア畑」というサービスから利用してみること。シェア畑とはなんぞや。畑のシェアリングエコノミーなのだけど、農業にすこしでも興味のある方は参加しやすそうなサービス。

前提として都内にも畑は意外とある。その畑の一画を有効活用しようと、一般に一部開放されている。月額制。提携している畑の場所と育てたい野菜を選ぶ。するとプロ農家の方が栽培を手助けし、畑を管理をしてくれるというサービス。もちろん自分も赴いて野菜づくりをする。シェア畑利用者の方々の野菜のイベントなどもあるそうな。

このシェア畑かしょうが用のプランターを買ってまず育ててみるか。メディアも並行して考えるけれど、実践あるのみだなあと。

ちょうど昨日TOMORROWという映画のDVDを観た。環境、資源の問題を抱える地球。世界ではどんな進んだ取り組みがなされているか。新しいライフスタイルを探す旅、そんなテーマのドキュメンタリー映画。いくつかの国の事例を紹介していくのだけど、農業が関わるところが多かったのが印象的。

たとえばアメリカのデトロイトは自動車工業が先細りして人口がぐっと減ってしまった。そこで市民たちは空いた土地を畑とし、市民の食料を供給するため自給自足のライフスタイルを進めている。

イギリスのある地域では、地域コミュニティの活性化の目的として、公共の敷地の空いたスペースで野菜をつくりはじめた。フランスのある研究農家では、大規模農業のアンチテーゼとして、有機野菜はもちろん、製造にいっさい石油を使わない、環境にもやさしい方法で野菜をつくっている。そのなかで生産性をあげる技術を、収穫で実証した。

どうやら世界に出回っている野菜食料の70%は小規模農家からつくられているものだそうだ。これまで自分の生活を軸にして、隠居という観点から農業への意識が芽生えていった。この映画を観て「食」「持続性」これらの目線から、あらためて農業をおもしろがって注目していきたいと考えている。