DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

399日

学生(就職活動中の)に何が伝えられるか。インターンシップの参加を求められたり、面談だったり。そんな機会が増えてきそうだ。しかしこれまでは何となく学生との向き合いを避けている自分がいた。ここは考えて言葉にしてみよう。

まずぼくが抱える自己矛盾。現在のいわゆる就活システムに対して否定のスタンスでありながら、そのシステムにそれなりに従順に行動し、結果いまの自分があること。会社に属して生活している事実。その立場で「就活だけが正解でない」なんてことはいえない。説得力がない。

どう考えて、結果どう行動したか。たとえばわかりやすいところでリクルートスーツ。みんなが着る風習はちゃんちゃらおかしいと思う。いまでも思う。でもぼくはありきたりのスーツで就職活動をしていた。なかには私服でくるような学生も見かけることもあった。なにも感じなかった。当たり前のように、周りにとけ込んで就職活動をしていた。

基本として「学生が志願して企業が品定めする」ような印象が世間一般にある。本来は学生と企業のマッチング。(むずかしい領域だとは思うけれど。)対等な関係。堂々と面接をお互いすればいい。もっといえば企業に属することが正解ではまったくない。いまは心から感じる。個の時代にシフトしてきていると感じるけれど、まだまだその道しかないと考える方も多いだろう。だって、ぼくもそう思っているひとりだった。そんな者が伝えたところで「気休め」と、受け取られるかもしれない。

一ついえること。伝えたいこと。それは自分の就職活動を振り返ると、ご縁もあっていい経験ができた。ちょっと背伸びして受けたインターンシップ。グループワークを共にして、いまでも仲良い方がいる。大手芸能事務所の選考では、最終面接の前の段階で、1泊2日の合宿があった。ただただ濃い2日間だった。同じ経験をした30人とは、いまでも昨日のように思い出を語り合うことができる。そしてやっぱりいまでもつながっている方がいる。陳腐な言葉だけど、かけがえのない財産になっている。

こうやって振り返ってみると、結果として「よかった」と思える。ただフラットに考えれば、自分自身が結果採用されて会社に属しているから、そう言えるんだろう。そんな印象を持たれるかもしれない。ここは正直否定できないし、この経験しかしていないのでわからないとしか言えない。

つらつらと記した上で伝えたいことは、自分を装って結果オーライになって「よかった」ではない。どこかでスイッチを切り替えて「結果はひとまず置いておいて本気で取り組もう」ただそれだけを考えていたと思う。これは本当。スーツ信仰とかもうどうでもよくなった。「なんて、どう伝えれば、自分の考えていることがより伝わるのか」。ここに時間を使う毎日。ひとまず従っていた。

やってみてわかるのは運と縁と姿勢。取り組む姿勢が縁と運を味方にする。いまぼくが考える就活の答え。今後また変わるかもしれないが、いまの考えとして記しておく。