DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

405日

影響されやすさを考える。

まさに自分がその性格。かんたんな例。小さい頃、地域の野球チームに所属していてポジションはピッチャーだった。ピッチャーというのは誰にもその投げ方にクセというか個性がある。つまり「これが自分の投げ方」というフォーム。ぼくはそれが定まることがなかった。なぜなら他のピッチャーの投げ方にすぐ影響を受けてしまうから。悩んだこともあったけれど、モノマネが得意ということで割り切っていた。

基本としては影響されやすいので、すぐにアップデートされる。だけどいくつかの領域は一度影響されてから定まり、まるで自分の主義のように貫いている。最近一つ、あぶり出されたので忘れないうちに今日、記しておこう。

雑談で提供する話題。ぼくは「下ネタ」と「恋愛」の話を、自分から話題として口にすることは、まずない。もちろんその話題になったときに対応はするけれど、話題を切り出すという点では、やっぱりない。

影響を受けている。下ネタは欽ちゃんこと萩本欽一。(「なんだそれ!」というツッコミ待ち。)でも本当で、欽ちゃんは師匠から「下ネタは誰でも笑わせられる。下ネタは最終手段」という教えを受け、ご自身も貫いているし、それを弟子にも伝えている。

勝手に影響を受けていて、下ネタは本当に話題に困ったときにしか使わない、と決めている。素人を扱っているなかで、どこか上品に見える欽ちゃんファミリーが好きなのだ。

恋愛も芸能人からの影響。松本人志だ。これも勝手に、いいようにぼくが解釈しているだけ。松本人志が著書でこんなことを言っていた。「男性2人の番組にゲストとして女性1人が登場する。そこで『おれたち2人から選ぶならどっち!?』という話題に持っていくのはずるい。そこそこ盛り上がるのは決まっている。だけどおれ(松本)はやらない」と。

勝手に影響を受けていた。恋愛の話をしなくても、雑談で盛り上がることは素晴らしいし、かっこいい!そう思い込んだ。松本人志さんの影響を受けていないという芸人はいない、という言葉があるけれど、一般の世界にも相当に彼のイズムに陶酔している人も多いだろうなあ。まさか自分が口にする話題それも恋愛の部分で影響を受けているとは。(正直、松本さんの話、「恋愛」というよりは、恋愛要素を混ぜたゲーム性ある話題を出さないということだった)

社会に出て5年、会社の同期から「下ネタの話題をかわすし、自分から言わないね」と言われてはっとした。そこで気付いた。実は、心にフタがしてあって、先に挙げたタレントさんがのっかっている。

そのフタをぱかっと開けてみるとそこには「自分をさらしたくない」という根っこが見えてくる。ただの恥ずかしがり屋なのか、自尊心が強いのかよくわからない。好きなお笑いのスター2人をはめこんで「影響されていること」にしている。自分でもいいのかわるいのかわからない。一ついえることは自分の好きなことで、自分を守ってきたんだなあ。影響されているものと、その根っこを見つめるのも、おもしろいかも。