DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

406日

「アイデアを思いつく場所ランキング」があったとすると、自宅の風呂が1位になる気がする。いろんなクリエイターが実際にそう言っているし、ぼく自身も思い当たる節がある。昨日の夜もあった。

風呂が好きだ。家のときは基本シャワーだけ。シャワーでも思いつくので湯船につかることはどうやらマストではないらしい。昨日はある研修があった。4月までにアイデアを具体化しなければならない。帰宅後、シャワーを浴びていたら、一つのアイデアを思いついた。(そのアイデア自体が、よいものかどうかは置いておく。)

自分でも「なぜシャワー中なのか」は説明できない。リラックスしているから。アタマが整理されてるから。思考をじゃまする見えない障害物がなくなっている状態だから。どれもちがうし、どれも当たっている気もする。

思いついたアイデアがどういったものかは話せる。だけど、シャワー中にどんな思考プロセスを経て思いついたのかは思い出せない。一つ言えるのは研修中にそれなりに考えていたこと。その残像がアタマにあったというか、ふんわり考え続けていたのは事実。ぐるぐる考えていたことが、ときほぐされて、一本の糸になるようなイメージかなあ。

「作家と温泉」という本がある。日本の著名な作家たちは、温泉を愛した。要するに昔から日本人は、クリエイティビティの(まさに)源泉を、風呂に見出していたのではないかって考えている。もちろんいま活躍している作家さんでも温泉好きはそれなりにいるんじゃないかな。温泉、旅館で宿泊しながら執筆する方も多い。

風呂でカラダを洗い流すと、無駄なものが流れて消える。見つけたかったものがアタマと心の中に浮かんでくる。それをつかんだときの興奮。突然のひらめきを否定する方がいる。そんな方も風呂でアイデアが浮かぶことについては認めるではないか。かくいうぼくもそのひとり。うーん。シャワー浴びるか。