DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

410日

数字を追うこと。
社会人になるといろんな数字を目にする。売上、つまりお金に直結するものや個人の成果。テレビなら視聴率など。大事な数字の中間指標としてKPIなんてモノもある。

数字を追うあまり、本来の目的を見失うことがある。その一方で、数字の意識がないと企業活動がそもそも成立しない。要するに、数字に関してもメリハリをつけるというか、バランスを取ることが大事になってくる。そりゃそうだと。

具体的に考えてみる。たとえばDMM。あの会社ほどビジョンなしに多角的におもしろいことをして成長している企業もなかなかないのではないか。アダルト事業という確固たる軸があるから、売上がある程度担保できる。

そこで企業買収や新規参入をスピード感を持って実行ができる。それは社員のモチベーション向上にもつながり、「DMMならおもしろいことができる」という社外アピールになる。ブランディングになるし、世の中のDMMに対するイメージもよくなるわけだ。こりゃたまげた。

Googleも社員に対して、自分の好きなことに時間を費やせる制度を設けている。その余裕が社員のモチベーションを向上させ、イノベーションを起こしやすくしているようで。これもプラットフォームとしての広告事業の安定がしているからこそだろう。

軸足が一本しっかりしているから新たな一歩を大胆に踏み出せる。もちろん今は100%の安定なんかないし、いつどうなるかなんてわからない。そんな世の中だからこそ、もう一つの軸を見出すためにリソースを投下していくんだろう。

規模の大きい会社だけじゃないはず。まずは軸足づくり。そこには大義名分を持って、数字とにらめっこし、数字にこだわっていくしかない。そうして小さな企業活動を通じて、社会の歯車として貢献する。さいしょは芽をていねいに育てていく。できれば同時に新たな芽を育てたい。

ビジョンから離れるような栽培はしなくていい。なんなら自分が好きな花を素直な気持で育てればいい。それを美しいと思ってくれる人もなかにはいるもの。このあとの天気、収穫、わからないからこそ、おもしろい。さあ、土を耕そう。