DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

416日

「あれから10年…」綾小路きみまろさんが言いそうな言葉。

昨日それをひしひし感じる出来事があった。M-1グランプリだ。いまもっともおもしろい漫才師を決める大会。2001年から始まり10回を終えた2010年で一度休止し、一昨年あたりから復活した。内容にはここではふれないけれど、2017年の今年は出場者のレベルが高くてとにかく盛り上がった。個人としてもとくに楽しんだ。「いつ以来だろう」と思いを馳せると10年前の記憶が蘇った。

そう、2007年。サンドウィッチマンが優勝したこの年、自分は高校2年生。「エンタの神様」きっかけに彼らのネタが好きなり、ずっと応援していた。敗者復活戦から見事優勝するとき、ぼくはクラスメイトと通話状態でその一瞬をかみしめながら夢見心地の酔いに浸った。その後、熱い日記をmixiにしたためた。

「あれから10年」である。何が変わって、何が変わらなかったのか。ここを自分と自分以外の世界で考えてみるとおもしろい。当時はスマートフォンという概念は当時はなかった。そういう意味で世界は本当に変わっていると感じる。2007年、震災も知る由もない。

テレビといえば勢いは、フジテレビか日本テレビ、そんなような時代ではなかったか。「めちゃイケ」が新メンバーを迎えた体制になったのが07〜08年くらいかな。そこから10年続けているのは、やっぱりすごい。こんなふうにテレビのことならいくらでも出てくるなあ。

自分に視点を向けて考える。当時、クローズドな空間で関係者のみで楽しむものがSNSという認識だった。mixiからTwitter、Facebookへの世の中のシフトに対して、ぼくは高校→大学というライフステージの変化もあり、まったく違和感がなく乗り換えた。

価値観はどうか。大きくはこの10年で変わっていない。自分が何者なのか、これは想像上の職業という規定によって、それが拠り所となり、楽をさせてもらっている。所属が自分のアイデンティティの一部を担うというのは、どうしても一理ある。ここは、はがしていかなければならない。

あといまは、「かくありたい」というロールモデルというか、いいなと思う方々がいる。40〜50代でいえば松浦弥太郎さん、草彅洋平さん。60〜70代でいえば、糸井重里さん、細川護煕さん。

高校生のときテレビと出版に関わりたいとミーハー心で考えていた。いまからふりかえれば、職業第一主義で将来なにになりたいかは「職業基準」だった。これは時代がようやく変わりそうなので、変わってほしい。将来「どう生きたいか」を考えさせるべき。

話がそれた。2007年から2017年。外的環境の変化はそれなりにあった。自分自身は高校→大学→会社員というライフステージのシフトもあって、濃い10年だったとふりかえる。これからの10年、外の環境はどう変わるかわからないから仕方ない。自分でいば社会人という観点であれば、そのまま変わらないだろう。でもミクロにみたときに濃密な10年にしたい。

このままふわっと生きていれば、変化がないとあっという間に10年なんて過ぎてしまう。ここからまた、いい10年にしましょう。