421日
「ナガオカケンメイの考え」を読んで感じたことがアタマに浮かんだ。「この方は1日を完全燃焼して過ごしている」と。自分とのちがいは何なのか。著書で彼は経営者としての立場で考えをざっくばらんに綴っている。
そこから読みとれるのは、会社をもっと成長させたいというただならぬ意気込み。社員を抱える社長としての責任。あと、デザインに従事する者としての矜持である。ここまで自分の人生に100%を注ぎ、噛み砕いてミクロでみれば、日々の生活で完全燃焼している。これが、羨ましい。立場ではなくて姿勢。
ぬるま湯につかっている。自覚がある。現状を変えることの必要性を感じている。このような感覚になったとき、以前と異なるのは活動時間さえ長ければいいという発想。これをしなくなったこと。これまでは、よろしくなかったなあと振り返る。
「自分もあの人のように完全燃焼しよう」と意気込むと、形から入る。つまり単純に活動時間を長くして夜更かしをする。「眠るのがもったいない」みたいなこと。ナガオカケンメイさんの活動時間が長くなるのは結果である。向き合うものが先にある。
ぼくがまず手をつけるべき、意識をすべきは生産性だ。メディアの業界ではあまり縁のない言葉になるとは思うのだけど、そこに行き着いた。かんたんにいえば、限られた時間の中でどれだけのパフォーマンスを出せるのかという考え方。
もちろんずーっと企画会議を雑談のように長時間することによって生まれるナニカもあるとは思う。だけど、人の集中力は無限ではない。1日単位で考えれば、朝が高くてだんだん低くなるのはよく言われるし、その実感もある。
いま目の前にあることはそんなに重大な責任やビジョンを追求するような事柄ではないかもしれない。時間は短くとも、そのなかでその一点に集中し、どれだけのパフォーマンスを出せるか。一つ一つ、完全燃焼をしていくイメージを持つこと。積み上げていけば、結果、1日単位ですべて完全燃焼しているようになる。
当面は一つ一つに向き合ってパフォーマンスを上げていく。自分の時間ができるはず。オンオフをつくる。ほっと休む時間も大切。オフの時間も有効活用しよう。さあ、今日はなにしよう。