DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

その年にしては「若いね」とされることを考える。

生きる上でなにをやり、なにをやらないか。

価値は絶対的なものだけど、周りとか「一般的に」とか、相対のところもやっぱりあるなあと思っています。ふりかえってみてもそうでした。

大学時代、原宿にある浮世絵などの展示が多い太田美術館へひとり行って鑑賞していました。「歌川国芳の作品は、いいなあ」とか楽しんでいるのと同時に、周りに50代以上の方々しかいないことをうけて「自分の方向性は合っているな」と確信する。

ふつうの人ほど、ふつうの人たちがやっていないことをしていたいし、楽しみたいという、あまのじゃく的な心がどうしても出てしまうのでしょう。ぼくは自分のそれを肯定してあげるようにしています。

若年層がさわらない領域を知っておもしろがる点でいうと、「日本ブーム」が個人としてまだ続いており、単発のものを含めていくつかありますのでざっと。日本画鑑賞、墨絵、華道、茶道、陶芸、句会、常磐津。やってみてわかるものがあるからおもしろい。

たとえば華道はすこしやってみて初めて感じましたが、数学的な要素が大いにありますね。建築の世界に近いのかもしれない。美しく見えるための割合を大事にしています。たとえば生ける花の長さと、花瓶の長さの比率、もちろん生ける花のなかでも飾る上での角度や長さも割合がそれぞれ決まっていて。で、さらにおもしろいのが、その通りにやると、やっぱり美しく見えるんですね。やらなければ、実感としてはわかりません。

知り合いの同世代の会社社長から「会社をつくるなら20代だよ」と言われてきました。それは相対的な意味もあって、経営の世界では30代に入れば、挑戦する人の数がまず多くなるし、当たり前のようにとらえられる。

その一方で20代。「20代で挑戦している!」というのが武器となって挑戦を応援してくれる雰囲気があるのだそう。ライフネットの出口さんが「なにかやるなら、より若いうちに経験しておくといい」とおっしゃっていて、それも印象に残っています。やろう。

極端な話、35歳でクラブ通いをすることと、35歳で巨人の監督をすることがあったとして。前者はその年でまだそんなことしているの?ですが、後者は40歳の若さで!となりますよね。どうせなら背伸びしてその年以上のことはしていたいなあと思います。

いまは15年先にふれるようなことをあえておもしろがって体験していますが、おそらく年を重ねていくうちに分岐点がきて、その年齢を越えてからは、自分よりもずっと若い人がやる領域をおもしろがろうとするのでしょう。そんなおっさんになるのもいいか。20年前の自分がイタイと思わないかっていう感覚を持って、おっさんライフは過ごしたいなあ。


引き続き、よろしくどうぞ!