DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

おもしろい人に会うことー小谷正一というロールモデルー

「おもしろい人に会う」こと。

人生おいて、大事なエッセンス。この刺激はたまりません。「おもしろい人」って、人によってさまざまです。ぼくの場合ですと、自分の知り得ぬ世界を知っていて、表現に関わっている、そんな方がおもしろいなあと思います。

表現というのは、舞台に上がって何かを演じるとか、そういう表舞台に関わること全般。箱・ステージでみせれば舞台ですし、出し先の媒体によってはテレビかもしれないし、映画ってこともあるでしょう。アウトプットの出口に、こだわりはありません。たとえば陶器を通じて表現しているのであれば陶芸も、もちろん当てはります。

表現とは「人を介した技術で人の心をゆさぶること」。もちろん、そこに裏方として関わって活動している方もそう。

ぼく自身、表現者に対して尊敬・憧れのきもちがあります。もともとは表現者の立場を経験しようとして、結果としてあと一歩踏み出せなかったことに起因します。自分の人生を賭けて表現の道へ進んでいる人には、勝手ながら頭が上がらないんです。


相手のメリットを担保したうえで「どうしたら表現に関わる方たちと接点を持てるか」。社会に出てから3年間くらいは、よくそんなことを考えていました。いま所属する会社では、幸いなことに、そういったプロの表現に関わることは正直できています。

ですが、年齢やこれからの期待という意味での半径5メートルくらいの距離感のおもしろい人たちと関わりをつくりたかった。ただ、会いたいだけで自分本位で終わってしまうことは避けたかった。

試行錯誤し、いまでは趣味の延長で、表現に関わる期待の方たちに取材するウェブサイトを主宰しています。昨年、マネタイズ等はひとまず何も考えずライフワークとして、おもしろい人に会える仕組みをつくれたことはうれしいことでした。

インタビューを通じて「その人のもう一枚の名刺をつくる」というコンセプトとして「取材記事そのものが相手のメリットとなる」という合意の元に取材をしています。キャスティング・取材・編集すべて自分で行うため、たいへん勉強にもなるわけでして。(サイトの具体名などは時期をみて出したいなと。)

最近、考えることがあります。自分の考えに近い方で、ずっとずっと人生の先輩をふくめていないかなあと。ロールモデルとか、そういう単語が適しているでしょうか。メンターというような単語も、ここのところよく耳にします。

ぼくの場合は、小谷正一氏という人物がロールモデルとして近いと感じています。イベントのプロデュースの観点で本を読みあさっていて、偶然知りました。経歴は華々しく、一言で表すならば、昭和の日本における大物プロデューサー。たとえば大阪万博を仕切ったり、プロ野球のパリーグをつくったり、東京ディズニーランドの創設にも関わったりしていたようです。

小谷氏はまずはじめに毎日系の新聞社に就職しています。そこで実績をおさめていて、たとえば企画でいえば、名を伏せて小説を連載する「覆面小説」は、小谷氏の発明。当時、坂口安吾を口説いたことでも有名です。さらに、こんな言葉も残しています。

「天才とは三日月のようなもの。破綻を代償に才能が輝く」

この言葉だけでも、小谷氏の表現者への理解と懐の深さが垣間見えます。小谷氏について書かれた著書『無理難題「プロデュース」します――小谷正一伝説 』でもふれられています。というのも彼は実際、才能があって、ちょっと変わったような人物をおもしろがって、好きだったようです。

「おもしろい!」と思ったものは、もしそれが海外でし味わえないのであれば日本へ引っ張ってくる。「この人はもっと知られるべき!」そういう人物がいれば全力でサポートする。彼のような人間でありたいなと。

実績を挙げていくときりがないのですが、どうやら知名度はそこまで高くないようです。さくっと調べてみると、小谷正一という名前を出しているのは、AR三兄弟の川田叶夢氏、あと星海新書の関係者さんくらい。ホイチョイの馬場さんもそうかな?

もっとスポットを浴びても良い方なのになあと思っています。自分になにかできることがあれば。まずはいまをしっかり生きよう!

 

 

引き続き、よろしくどうぞ!