DEPPA少年の日記

某テレビ局の会社員。27歳。「小説だからこそ本当のことを書ける」という小説家の言葉を参考に、あえて匿名でブログを書いています。28歳の誕生日までのカウントダウン方式を採用。

なぜ有名人たちは、同じバーに集まるのか

バーの話。まずは東宝の川村元気さんの著書『仕事。』から。

この本は、著名なクリエイターたちに川村さんが「30歳のときに何を考えていたか」を聞いていく対談形式。映画監督・山田洋次さんのパートで、バーについてふれている。

どうやら昔は「そこにいけば、つくり手・関係者の誰かしらがいるバー」があったようです。そこでプロデューサーを紹介してもらったり、交流を深めたり、談義をしたり。

知る人ぞ知る、つまりクローズドなのだけど、新たな交流の場として機能するバー。ぼくの目には、とても魅力的に映ります。しかしどうやら、今はそんなバーがないと憂いていました。(あとがきで、バーをつくってしまったとかそんな話もあったような?おぼろげな記憶。)

バーが交流の場になる、という点では、糸井重里さんは、四谷のホワイトを挙げています。タモリさん、山下洋輔さん、南伸坊さんなどが夜な夜な集っていたのだとか。おもしろいなと思うのは、最初は皆さん有名ではなくて、集っているうちにあれよあれよという間にみんなが売れていった、ということです。

では、バーという場が機能したおかげで有名人を輩出したのか、たまたま優秀な人たちが偶然集っていたのかというと、どっちもどっちと思うんです。川村元気さんと以前から交流のあった佐渡島庸平さんは、こう言っていました。

誰も有名でないところから、川村元気がバーンと売れると。そうすると周りにいる者たちは、ものすごい刺激を受けるわけです。隣のアイツが映画で大ヒットを飛ばしている。「じゃあ、自分も」と切磋琢磨していったそうです。結果として、その周りの方たちは有名になっていったと。

 

同じ志を持った人たちが集う場として、そこにバーがあるというのは、素敵だし、バーとそういうふうに関わってみたいなって思うんです。


ある知り合いは、定期的にバーの1日店長を遊びでやっていました。ある知り合いは、都心のいいところにバーのオーナーとして出店をしていました。

「いいな」と思うことはあります。だけど、どうやったら、クリエイターや、そういった方々へ、場を提供できるかなって考えていくと「うーん、本当にバーが正解なのか?」という壁に当たるんです。もしかしたら1日店長をまずやってみるのがいいかもしれない。

まずはお客さんとして自分が複数人を連れて、集まるバーを見つけよう。「あっここだ!」というバーにはどんな特徴があるのだろう。いやもしかすると、友人に連れて行ってもらったバーでそんな発見をするかもしれない。バーに入ったときに感じる「人の気」というんですかね、相性。ビビッとくるバーって、確かにある。

こういう情報ってクローズドだからこそなかなか耳にすることは少ないし、知っていたとしても、しゃべっちゃいけないことがありますね。そのへんのむつかしいところを上手にかわしながら、今後もここに記していこうと思います。


引き続き、よろしくどうぞ!